第1306話 こんなに出てくるなんて聞いてないよ。的なお話
一旦整理しよう。
えーと、まず1人目がリンネさんで、このリンネさんは英雄演舞が大好きでそのグッズもたくさん集めている。
2人目がミゾレさん。
このミゾレさんはユキノの実母で短い時間しか居なかったけど、比較的まともそうに見えた。
3人目がミズキさん。
何故か風呂上がりで来て速攻で奥に引っ込みされた人で、少しのんびりしているというか間延びした感じの喋り方をしていた人。
4人目がアヤカさん。
お子さんを呼びに行っていたらしい人で、何故かござる口調。
そんで、ユキノと一緒にクノイチの訓練とかをしていたらしいし、多分この人も影響受けやすい人。
うん。
やっぱりミゾレさん以外の3人の個性濃すぎ。
「子供達はどうした?」
「そろそろ来ると思うでござるよ。」
アヤカさんの言う通りで、すぐに6人の男女がやって来るが6人か……ここにもう1人いるし7人になるな。
奥さん4人居るだけあって子沢山なんだな。
「ユキノ姉様が来てるって!?」
「客人の前だぞ。少しは落ち着かんか。」
「あ! すみません、お父様。」
「謝るのなら私ではなく客人方に謝りなさい。」
「そうですよね。騒がしくしてしまいすみませんでした。私はユキノ姉様の妹で、アマネと申します。」
「ちなみにアマネは私と同じでミゾレ母様の子だ。」
「へー、そうなのか。よろしくね、アマネちゃん。」
「はい!」
アマネちゃんは見た感じ14歳くらいか?
ユキノの妹だけあって可愛らしい子だ。
黒髪赤目というのもユキノとの血の繋がりを感じさせる。
「はじめまして。僕の名前はテンマ。母はリンネで父上の3番目の子供って事になるかな。歳は24だ。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「む? トウマ兄様は居ないのですか?」
「ああ、トウマ兄さんなら領地で政務をしているよ。流石に誰も居ないわけにも行かないからね。今年はトウマ兄さんとセイヤ兄さんが居残り。それとユカリは2年前に結婚して今は家を出ているから今この屋敷にはここに居る6人で全員だよ。」
「そうか、ユカリ姉様は結婚したのか。所でテンマ兄様は結婚の予定は?」
「……さて、それじゃあ4人もお客さん達に挨拶しようか。」
「兄様……。」
ああ、うん。
そういうことなんだろうね。
話題を逸らすってことはさ。
「あ、はい。僕はソウヤ。ユキノ姉さんの弟になります。」
「このソウヤはアヤカ義母様の息子だな。」
「私はカスミ。よろしくお願いしますわ。」
「私はリセ。よろしく。」
「俺はトウゴ。よろしくな兄ちゃん。」
「カスミとトウゴはミズキ義母様の、リセはリンネ義母様の子供だな。」
「えーと、アマネちゃんがユキノの妹で、テンマさんがリンネさんの子供で、それでリセちゃんもリンネさんのお子さん。ソウヤ君が……あれ、どっちが誰の子だっけ?」
「落ち着け。1番上から順に、トウマ、セイヤ、テンマ、ユカリ、私、ソウヤ、アマネ、カスミ、リセ、トウゴで、リンネ義母様の子供がトウマ、テンマ、リセで、ミゾレ母様の子が私とアマネ、ミズキ義母様の子がユカリ、カスミ、トウゴ、アヤカ義母様の子がセイヤ、ソウヤだ。」
「えっと、テンマさん、ソウヤ君、アマネちゃん、カスミちゃん、リセちゃん、トウゴ君……。」
指差しながら名前と顔を合わせていくけど……ひー、覚えるの大変。
一気に10人以上も人が出てくるんだもの。
頭の中ごちゃごちゃになるよ。
「あー、このレントは人の名前を覚えるのがあまり得意ではなくてな、間違えるかもしれぬがその時は許してやってくれ。」
「すみません……間違えないように気をつけはしますけど、間違えた時はごめんなさい。」
「いや、こっちも大人数だから仕方ないよ。」
「そう言っていただけると助かります……。」
そうは言っても、多分違えるだろうなぁ……。
子供がこんなに出てくるなんて聞いてないよ。
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