第1191話 下見をしようということになった。的なお話
膝の上に寝る子猫ちゃん達……うん。
キャラじゃないな。
代わる代わる寝てくる嫁達を撫でて、遠慮やら恥ずかしさやらで遠巻きに見てくるレイダさんやアカネを招いて強引に寝かせたりととにかくイチャついて少しでもスキンシップを図る。
あーもー、こんな時間がずっと続けばいいのになー。
将来はどっか田舎でのんびりと過ごそう、そうしよう。
「お昼を食べた後はどうする?」
「ん〜、そうだね〜……このままのんびりと過ごすのも悪くないよねぇ……。」
順番が一巡して二巡目に突入し、現在はセフィアの番となっていて今は俺の膝に頭を乗せているのだけど、なんか、とろけてる。
ぼんやりとしてて思考がまとまらないって感じになってる。
「それもいいんだけど、自由な時間が今日と明日だけだから何かしたい、何かしなきゃって気分になるんだよね。」
「焦燥感に駆られるって感じ?」
「そんな感じかな。夏休みも残り1週間になって、後少しだから何かしなきゃって気分になる感じだな。ちなみにそういう時は大抵宿題が少し残ってたりする。」
「あははは。それ最終日まで残る奴じゃない。」
「俺はそんな事は無かったけど、妹と蒼井がな……。」
「妹さんのことは分からないけど、優姫のはなんか目に浮かぶわね。」
「それも日本の話?」
「そそ。日本には義務教育があるってのはアニメとかで見たろ?」
「うん。」
「その義務教育期間の間に夏休み、冬休み、春休みっていう長期の休みがあるんだよ。」
「大体はその期間中にやらせる課題を出されるんだけどね。」
「その課題が宿題ってわけだな。多くの生徒はその宿題を面倒だからと後回しにして地獄を見るのがある意味恒例というか慣習に近い感じになってるんだよ。」
「定番だしね。」
「へー。レントもそうだったの?」
「いや、俺は大体3/4ほど早めにやって、残りは後にやればいいやってなって、で、最後の1週間くらいでやっべ! 宿題やるの忘れてた! ってやる。」
「そうなんだ。なんか意外。」
「何が?」
「レントは結構真面目だから早いうちに全部終わらせてるのかと思ったから。」
「いや俺、自分で言うのもなんだけど、それなりに抜けてると思うぞ?」
「あははは、確かにそれは自分で言うことじゃないね。でも、うん。確かにちょっと忘れっぽいところあるしそんな気もするね。」
「納得されるのもそれはそれでなんか悲しいな……。」
「アカネさんはどうだったんですか?」
「私? 私はまあ、前世のお母さんが遊びにいく前日に宿題やらないと当日は遊びに行かせてくれなかったからね。だから自然と宿題をやるようになってたかな。」
「そうなんですね。なんか意外です。アカネさんは真面目だから言われなくてもちゃんとやってそうだと思ったので。」
「あー、まあ、当時はまだ子供だからね。やりたい事を優先させちゃうのは仕方ないかな。だからこそ、お母さんはやらせてたんだろうね。そうしないと溜め込んで後で泣きを見ることが分かってたから。」
「良いお母さんなんですね。」
「……まぁね。」
確かに意外かも。
俺もアカネはしっかりしているというか、真面目な印象があるから……まあ、アカネの言う通り子供時代は自制がなかなか効かないから、それも仕方ないといえば仕方ないか。
俺だって後に残すと大変だって分かってるのに、ある程度やったから後にやればいっかって油断してたわけだし。
「あの、所でこれって午後はどうするかって話じゃありませんでしたっけ? もうお昼ですよ?」
「「「あ……。」」」
そしてタイミング良く運ばれてくるお昼ご飯。
「えっと、お昼を食べながら考えようか。」
「「「賛成。」」」
ちなみに、お昼中に話し合った結果、明日思いっきり遊びに行くからそのための下見をしようということになった。
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