第800話兼800話到達記念

…………あれ?

ここどこだ!?

なんかよく分からないけど、気付いたら真っ白な部屋にいた。

え、ひょっとしてここ死後の世界?

まさかまた死んだの!?


「んぅ……あれ、白い……。」

「ん……。」


気づいてなかったけど、何故かセフィアとリリンもこの白い部屋にいたみたいだ。

まさか、2人も一緒に死……いやいや、まさかありえないだろ……。

落ち着け俺〜。

まずは冷静に、記憶の糸を辿るんだ。

確かバイトをしただろ?

そんで天装さん達を捜索しただろ?

そして自己紹介をしてアンジェラさんと模擬戦をして……そこからどうなったんだ?

記憶がそこで途切れてる。


「気が付いたようだな!」

「あの、あなたは……?」

「作者だ!」

「へ? 作者? なんの?」

「コーチと呼べ!」

「えぇっ!? 作者って言ったじゃん! なんでコーチ!?」

「うるさいぞ、私語を慎め!」


理不尽だ……。


「では、私が諸君をこの場に集めた理由を説明しよう! ………………思い付きだ!」

「………………………はい?」

「ただなんとなく、八百話目だしという思い付きで集めさせてもらった!」


ちょっと待って……?

え、八百話目って何?

というか、普通は八百話を超えたらやるんじゃないの?

というか、本当に八百話目ってなんの話?


「次八百話かと思った時についカッとなってやった。後悔はしている!」


しているのかよ!?

というか、人の心の中読むなよ!


「それで僕達を集めてどうしようというのか、教えてもらえませんか、えと、コーチ?」

「いい質問だ! 褒美としてこの精力剤をあげよう。腰の曲がった爺さんも思春期男子のようにハッスルしてしまう代物だ。後でそこの彼に飲ませるといい。」

「ありがとうございます!」


おいー!?

なんつーもん渡してんだ!?


「そして質問の答えだが、何かしようという事ではない! だが、今後の展開において何か希望があれば聞きたいと思い、初期から出ている諸君を集めさせてもらった。何か希望はないかな?」


今後の展開?

なんの?

そして初期とは……書記?

それとも庶妓?

庶妓って何?

中国人?


「はい! あります!」


セフィア!?

なんか普通に順応してない!?

なんで疑問に思わないの?

こいつ……


「コーチだ!」


ーービクッ!


また心読まれた。

このコーチ、顔がなんかぼやけてるんですけど……それでなんで信用出来るの?


「コーチ……?」

「ああ、こっちの話だ。それで、セフィアの希望とはなんだ?」

「はい。レントのお嫁さんなんだけど、もう少し増やせませんか?」

「いいだろう! 元々後最低でも3人は予定していたが、もう少し増やせるよう頑張ろうではないか!」

「本当ですか!? ありがとうございます!」

「うむ。リリンはどうかな? 何か希望はあるか?」

「ある。レントともっとイチャイチャしたい。」

「ふぅむ……それは少し厳しいな。規定がありこれ以上の描写は難しい。それにノクターンの方に連載、掲載する予定は無くてな。」

「むぅ……。」

「だが、描写のない所でなら出来るだろう。その為の道具を与えるので存分に励むがいい。」

「ん。」


そうして作……コーチはピンク色の棒状のものや健康器具やロウソク、目隠し、ギャグボール、etc……をリリンに渡した。

いやリリンさん。

そんなの渡されても……あんまり触りたくないんですけど。

仕舞うけどさ……使う事がないといいな。セフィアの精力剤も一緒に仕舞った。

こっちも使う事ないといいなぁ……10ダースもあるし。


「もう時間も無いしこれにて失礼しよう。」

「ちょっ、俺まだ何も言ってない!」

「すまんな。」


そう言うコーチは指を弾くと足元に穴が開き俺はどこまでも落ちて……



……はっ!


「あー、折れちまったな。これじゃやりようないが……どうする? まだ続けるか?」

「いや、もう十分だろ。」

「それもそうだな。」


なんか白昼夢のようなものを見た気がしたが、気の所為だな。

あんな一瞬ではさすがに無理なはずだ。


しかし、流石に木剣じゃ無理があったか。

まあ、相手は普段から使っているのであろう大盾だしな。

魔物の攻撃を防ぐ物を相手に俺のステータスで攻撃してたら折れてしまうのも無理ない。


「んじゃ交代だな。」

「うむ。」


向こうはビスカさんに交代するようだ。

こっちも交代するけど誰がいいかな?

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