第787話 入賞してるのかどうか……。的なお話

セフィア達がやっと降りてきた。

随分と長く寝ていたものだな。

そういえば、前にハンナ義母さんがセフィアは昼近くまで寝て朝ごはんはー? みたいな事言ってたって言っていたな。

なら別に普通なのか?


「お、おはよー。えっと、邪魔しちゃった?」

「なんの話だ?」

「いやだって、なんかレントとユウキちゃんすごく楽しそうに話してたから、邪魔しちゃったかなって……。」

「なんだ、そんなことか。そんなの気にしなくていいって。別に大した話じゃないし。」

「そうなの?」

「ああ。オススメのアニメとか、昔からやってる人気作の話とかだな。」

「ふーん。」


ま、結婚云々の話はする必要はないだろう。

蒼井が言っていた好きというのはあくまでも友人としてだからなにも問題ないし、2年経ってもいい人が現れなかったら……というのもまだ2年あるし、実際に2年経ったとしてもそうなるとは限らない。

日本なら20歳なんてまだまだ子供みたいなもんだろ。

成人式ではっちゃけてやらかすのとか毎年の風物詩みたいなもんだけど、そういう事するのは子供と大して変わらん。

って、なんの話だ?

とにかく、20歳程度じゃまだ焦るような段階じゃないから心配しなくていいって事だ。

それに、もしもセフィアやリリンに知られようものなら何か行動を起こすに違いない。

それは勘弁だ。


「じゃあ、アニメってどんなの?」

「ネタバレになるからあんまり言えないが、原作とアニメではかなり展開が違う。原作では主人公と相棒は最初から仲間として登場するけどアニメじゃ違うし、そもそも主人公は原作では既にある組織から抜けてるしな。そんで、主人公は銃使いだ。その辺がオススメの理由だな。」


パッと思い浮かんだ銃を使う主人公の作品がそれくらいだったとも言うけど。

他だとル◯ン三世かシ◯ィーハンターしか知らんし、シ◯ィーの方はそもそも世代じゃない。


「じゃあ、アニメの方ではその主人公はその組織にまだ所属してるの?」

「ああ。抜けてからの苦悩とかも見どころの一つだな。」


最後のはっちゃけっぷりは意見が分かれそうだけど。

DVDレンタルしてみた時はびっくりしたわ。


「面白そうだね。僕も見たいんだけどいいかな?」

「断る理由ないじゃない。」

「ありがと。今急いで食べるから。」

「ああもう、そんな急がなくていいから。喉詰まらすわよ。」


あんまり時間掛けたら悪いと思ったのか急いで食べようとするセフィアにそれを制する蒼井。

なんだか珍しい光景だな。

普段なら蒼井がやらかしてセフィアが注意しているからな。


そうしてセフィアが食べ終わるのを待ってから部屋へと戻っての鑑賞会だ。


「で、なんでみんなもいるの?」

「いやぁ、今日は特にすることもなかったし……。」

「面白そう。」

「あんな説明聞いたら興味出ちゃうわよね?」

「うん。ちょっと、気になる。」

「要するに、みんな見たいわけね?」

「「「うん。」」」

「ま、別にいいんだけどね。」


そんなわけでみんなで鑑賞会となった。

とはいえ、5時からの狩猟大会の結果発表は見に行きたいから、見れるのは3時間って所か。

6話くらいになるけど、どの辺までやるんだろうな?



わー!

やっばい!

またやらかした!

OPEDを飛ばしたりしてたものだから微妙な時間になってしまった!


「それじゃ、次は4位だよ。」


ちょっと遅れてしまった。

今回はレミナさん達にシルヴィア、そしてレヴィとイリスが出てたからどうなったのか気になったんだけど、どうなんだろ?

今回はレヴィとイリスの2人の結果が気になるのかセフィア達も一緒だ。


「第4位はクローディア、アルバス、ロイク、マージェスの【魔闘旅団】だよ!」

「よっしゃあ!」

「やったな!」

「ああ!」

「頑張った甲斐あったぜ!」

「景品はアイテムバッグと匂い消しの結界を発生させる魔道具だよ。」


匂い消しね。

それがあれば匂いで魔物に察知されなくなるわけか。

ちょっと便利だな。


残るはトップ3。

3チームとも入賞してるのかどうか……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る