第725話 次は道具の補充かな。的なお話
おはようございます。
昨夜はシスター服を着てて、神聖な僧侶を穢すという背徳感から若干暴走したが、清々しい朝だ。
朝食を終え、今日はどうするかを聞こうと思うけど、その前に言っておきたいことがある。
「今すぐじゃなくてもいいんだけど、俺、1つやりたいことがあるんだ。」
「何?」
「ハードジャイアントの討伐。前倒せなかったからね。しばらくは訓練もないしこの機会にリベンジしておきたいんだ。」
「ハードジャイアントだと? 何故だ?」
「以前俺、セフィア、リリン、シア、ルナの5人で挑んだことがあるんだよ。その時は一当てして様子見て倒せそうになかったら撤退ってして、結果まだまだ元気そうだったから逃げたんだよ。今はあの時よりも強くなっているから、リベンジしておきたいなって思ってな。」
「そういえば、負けっぱなしだったわね。私もリベンジしておきたいわね。いつまでも負けっぱなしは嫌だもの。」
「リベンジって事は、今回も5人でやるの?」
「そのつもりだけど、セフィアはどう思う?」
「僕はいいと思うよ。でもその間アカネちゃん達はどうしよっか?」
「そうだなぁ。普通に休みでもいいと思うけど、Cランクまでなら依頼を受けてもいいんじゃないかな?」
「まあ、その時になったら考えるわよ。それよりも、私達も行っちゃダメなの?」
「ダメって事はないけど、リベンジだからな。前と同じメンツがいいんだ。」
「そっか。私は応援させてもらうわ。みんながそれでいいというかはわからないけど。」
「みんなはどうだろうか? いいかな?」
「ま、いいんじゃない。」
「頑張ってください。」
「私も行きたいのですが……ダメですよね?」
「ごめん、レイダさん。でも、これは一つの区切りだと思うからさ。」
「分かりました。」
「私一人がダメだと言うわけにも行くまい。だが、必ず勝ってくるのだぞ。」
「ありがと。」
みんなの了承も得たので、早速ギルドに行き依頼が無いか確認する。
だが、残念なことにクエストボードにはハードジャイアントの依頼は無かった。
しょうがないから受付に行きハードジャイアントに関する情報を集める。
どっか近くの支部に依頼があると嬉しいんだけど。
「ハードジャイアントですか? それならダンジョンの55階層以降に出現すると記述がありますが……流石にそこまで行くのは無理がありますよね。」
「ご、55……。それは無理ですね。他にはないですか? 例えばどこかのギルドで依頼が出されているとか。」
「ちょっと待ってくださいね。」
リリンの転移魔法でちょくちょく帰れば疲労も最小限に抑えることが出来るから、いつかは行けるとは思う。
食べ物や道具類もストレージがあるので問題はない。
だが、そんなとこまで行けば訓練とか狩猟大会とか色々と出れないことになる。
それは良くない。
というか非常にまずい。
絶対怒られる。
そんなのは勘弁。
「えーと、どうやらこの近辺のギルドに依頼が出されたという事はここ暫くないようですね。」
「そうですか……じゃあ、生息域を教えてください。」
「生息域ならこの近くの森の奥に居ますよ。」
「居るんかい!」
「はい。ハードジャイアントはそこまで活動範囲が広くないので知らなくても無理はないですよ。」
「まあ、居るのなら倒すだけですね。」
「ただ、奥の方ではBランク以上の魔物が多く生息していますので無理だけはしないで下さいね。」
「分かってます。」
「絶対ですからね!」
「はい。」
どうやら近くに居るみたいだし、これなら狩猟大会にも間に合うな。
ついでに何かCランク辺りの依頼でも受けようかね。
金も貰えて狩猟大会の間引きにもなるから一石二鳥だし。
そうしていくつかの依頼を4人と相談しながら眺め、ブラックローラー、ヘビィコング、そしてローグパンサーなる魔物の依頼を受けた。
ギルドを後にする。
次は道具の補充かな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます