第81話 お弁当的なお話
「「「ぷっ!あはははは!」」」
「?、え、あれ?」
目を覚ますと突然辺りで笑いが起こる。
なんで?
なんか美味しい夢を見てた気がするが…なんだろう?ってそういえば後頭部に何かぶつかったんだ。
そしてそれは例のあれだということはレイカーさんとアリシアさんで分かった。
「えっと、今日はどうしたんですか?アリシアさん。」
「ああ、そうでした。今日は蓮斗さんの剣の調子を見にきたんですが、丁度いいので蓮斗さんにもやり方を教えましょう。普通の人に見せるのは騒動になるでしょうし。」
「確かにこの剣を人に見せるのはあれですけど、俺に出来ますかね?」
「いやいや、レント鍛治スキル持ってたでしょ。」
「あ、そっか。全然使う機会無いから忘れてた。」
「わ、忘れてたって…。」
「そうは言っても、冒険者の仕事もあるし、工房もないしで完全に死にスキルになってたし。」
「まあ、いいじゃないですか。そういうわけなので蓮斗さんをお借りしますが、いいですよね。」
「そういう事なら、でも、何処でするんですか?」
「それはこういう所です。」
そう言ってアリシアさんはパチンと指をならした。
すると、部屋が見た事のない場所になった。
一言で言うなら鍛治場。
でも、何故かセフィアにリリン、ルリエちゃんもいる……全裸で。そして俺も全裸だ。
「あの、服着ていいですか?」
「どうぞ。」
ストレージから俺達の服を出して着替える。ルリエちゃんにはリリンの服を着てもらった。
アリシアさん達が来る時って基本的に全裸な気がする。
18禁な事をした後に服を着るようにしよう。忘れそうな気がするが…うん。一応決めといた方がいい筈だ。
「それで、なんでセフィア達も一緒に連れてきたんですか?」
「蓮斗さんはちゃんとした所にいますよ…と安心させる為ですよ。それと、そこのドアからさっきの部屋へと繋がっているので蓮斗さんへ用があった時は気軽に来て下さいね。」
「「分かりました。」」
「ん。」
そう言ってセフィア達はドアから元の部屋に戻っていった。
さてと、それじゃ頑張るか。
「よろしくお願いします!」
「はい。」
それからひたすらに基礎を叩き込まれた。
意外とスパルタなんですね。
〜セフィア視点〜
ドアの先はちゃんと宿の部屋に繋がっていたんだけど…アリシアさん達がやって来た所に繋がっていた。つまりはベッドの所にでしかも少し高い。
なんでこんな所に繋がったんだろう?
まあ、それは置いといて。
「ねぇ、二人とも。レントにお弁当を作ってあげようと思うんだけど、どうかな?」
「いいですね。是非作りましょう。」
「ステーキ作る。」
「「あはははは。」←(セフィアとルリエがはもる)(セフィアのセリフ)→うん。そうだね、ステーキも作ろっか。」
「いいですね、それ。」
「所で、ルリエ仕事は?」
「あ、ああぁぁぁぁぁ!忘れてました。えっと、どうしよう。と、とりあえずお母さん所行って来ます。」
あはは…
とりあえず、お金と武器持ってルリエちゃんを追いかけようかな。
ひょっとしたら説得して一緒に買い物行けるかもしれないしね。
ルリエちゃんに追いついて僕らも説得する。
その結果、ついでにという事で買い出しを頼まれた。
まあ、このくらいはしないとね。
◇
そうして無事に買い物を終えて厨房の一角を貸してもらい、[お昼ご飯]を作る。神様と一緒に鍛治修行しているからお弁当を作るなんて言えないからお昼ご飯と言う。嘘は言ってないから問題ないよね。
レント、僕、リリン、ルリエちゃん、アリシアさん、レイカーさんの六人分のお弁当をレントの所へ持っていく。
朝ご飯を食べれなかったからついつまみ食いしちゃったのは内緒。
レントは美味しいって言ってくれるかなぁ?
自信はあるから感想を聞くのが楽しみだ。
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