第67話 忘れ物してる。的なお話

朝帰りしても俺は大人な気分だ。

何故ならルリエちゃんがぷんすこと怒っており、浮気がばれた旦那を擬似体験してるからだ。

まあ、内容は前に一緒にデートをと誘ったのに何故連れてってくれなかったのか?ということだが。


ルリエちゃんを宥めた後、一先ず部屋に戻る。

そして今日はどうするかをベッドに腰掛けて話そうとすると


ードン!


「ぐへっ!」

「きゃんっ!」


ードサッ!


「ぐはっ!」


このパターンは。

そう思って落ちてしまったベッドへ登るとそこにはやはりレイカーさんがいた。


「お久しぶりです、レイカーさん。今日はどうしました?」

「うぅ、毎度毎度すみません。」

「気にしてませんよ。」

「ありがとうございます。それで今日はこれを持って来ました。そろそろ読み終わる頃かなと思って続きを…と。後、最近ダンジョンに挑んだようなのでアリシアさんから伝言を預かってきました。」

「「「伝言?」」」

「ええ、それでは伝えますね。貴方達は今ダンジョンに挑み、メダルを手に入れている頃でしょう。そのメダルはダンジョン毎に僅かに違いがあり、一つのダンジョンの全てのメダルを集めるとスキルが一つランダムで手に入ります。もちろんパーティ内で共有は出来ますが基本的には倒した人のみがスキルを手に入れることが出来ます。なので、この機会にメダル集めに挑戦してみてはいかがですか?PS.出来ればでいいので石碑の愚痴を消しといてくれませんか?です。」


やっぱり、あれは黒歴史だったか。

しかし、メダルにそんな価値があったのか。

パーティで共有できるなら二人に使ってもらうか。

俺はスキルで手に入れれるからな。こっちもランダムだけど。

それにロードオブスキルマスターと加護でスキル取得率は普通より高い筈。あんま実感ないけど。


それはそれとしてレイカーさんとおしゃべりしよう。

今回は俺とレイカーさんだけではなくセフィア達も借りてた本に限るが、話に加われる。


そんなわけでおしゃべりすると話が盛り上がる。

どうやらレイカーさんとリリンは好きなキャラの傾向が似ているようで意気投合していた。

そして俺とセフィアも好きなシーンなどで盛り上がる。


そして不思議な事にルリエちゃんや宿の人達が誰もやって来ない。

こんだけ声が大きくなっていれば注意するなり、掃除するなりで誰かしらやってくると思うのだが。

その事をレイカーさんに聞いてみると、防音と人除けの結界を張っているとのこと。

いつの間にとは思うがそこは流石神様という事だろう。


そして話がひとしきり盛り上がった後、これから仕事があるという事でレイカーさんは帰っていった。

やっぱりレイカーさんとおしゃべりするのは楽しいな。

次にくる時が楽しみだ。


あ、前の本忘れていってる。

今度来た時に返そう。


そして今日は昼食を食べた後、ひたすら読書大会となった。

そうして読み耽っていたらいつの間にか夕方になっていた。

読書を切り上げて夕食を食べに食堂に向かい、夕食を食べながら読んだ本の話をする。

リリンが読んでいたシリーズも面白そうだ。

今のが読み終わったらリリンが読んでいるのを読もう。


そして部屋に戻ったら身体を拭き二人と肌を重ねる。

一通り終えた後、明日はダンジョンに行こうと話して眠りにつく。

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