第47話 プラスの意味。的なお話
街に戻った俺達は依頼完了の報告をするついでにE+の+について聞いてみる。
「ギルドカードのこの+って一体なんですか?」
「あぁ、それはですね。ランク以上の実力がある…という証明ですね。レントさんは試験の時に格上のDランク冒険者をたったの一撃で倒しました。それでランクはEだが実力は少なくともDランク相当はあると判断したので+がつきました。」
「そうなんですか。」
「はい。それで+持ちにも二種類あってですね、実力がランク以上であるという通常の+と特定の技能が突出しており、その技能がランクを遥かに超えている。或いは特定の条件ではランク以上の実力を発揮するという青色の+があります。そして依頼の中にはランクを指定する物もありますが、+持ちは一つ上のランク扱いとして特例でそういう依頼を受けることが出来るんです。勿論、青の方は+としての条件が合えば、ですけどね。」
「説明ありがとうございます。」
「いえ、お役に立てて何よりです。」
そして報酬を受け取り買取をして貰い帰路につく…前にリィナさんと話をする。
「そっちも終わったみたいだな。それで稽古は何時からにする?私は明後日以降なら問題無いが。」
「明後日…ですか。」
「うむ。流石に依頼の翌日くらいは休みたいしな。」
「それもそうですね。分かりました。それでは場所はここで明後日の10時からお願いします。それでは失礼します。」
「うむ。」
稽古の時間と場所を決めてから宿に帰る。
夕食を食べてセフィアとリリンにオークや他の男ではなく俺の物だという証を刻むように愛し合ってから眠りにつく。
◇
朝起きて朝食を食べ終わったあと、今日の予定をどうするか話し合う。
その結果、明日から稽古が始まるから今日は仕事も訓練もせずにのんびり過ごすということになった。
なので午前中はレイカーさんに借りたラノベを皆で読む。
昼になり、街に出て露天巡りしながら買い食いをする。
特に何かを買いたいという訳では無いが好きな子と出掛けてるというだけでとても楽しい。
露天巡りを楽しみながら消耗した食材や手軽に食べられる物を買ってストレージに仕舞っていく。
時間経過しないから凄く便利だ。
陽が暮れて来たのでそろそろ帰ろうかと思った時に防具屋の前で足を止める。
よくよく考えてみれば俺とセフィアの防具は最初に買った初心者用の物だ。
となれば当然防御力も低いはず。
この際、防具を新調するのも悪くないと思い店に入る。
まあ、碌に攻撃を食らってはいないんだけど。
そうして店を見るが新しく買い揃えるのは流石にお金が掛かるので一箇所だけ買うことにした。
「セフィアは何処のを買う?」
「うーん。僕は腕装備にするよ。」
「そっか。じゃあ俺は…いや俺も腕装備にしようかな。頭装備と悩んだけど大型の魔物はまだ戦えないしね。」
そうして俺とセフィアは会計をするがちゃっかりリリンも足音がしにくい靴を買っていた。
新しい装備に慣れる為、着けて帰る。
そして食堂で夕食を食べたらすぐにセフィア達と愛し合う。
明日から稽古をするので疲労で出来なくなるかもと思い、いつも以上にした。
結果、過去最長記録を更新した。
◇
そして稽古当日。
スッキリと目が覚めたあと、食堂でしっかりと朝食を食べる。
どのくらいキツイか分からないからね。
そうして訓練所に行くとリィナさんが仁王立ちで待っていた。
なにやら不機嫌そうな顔をして。
どうしよう。
なんかオーラみたいのが出てて近づきたくないんですけど。
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