第41話 ハーレムの許可が出た。的なお話
ギルドに着いた俺たちは依頼完了の報告をする。
セフィアの試験カードには倒した魔物の数が記されており内訳はこんな感じになった。
スライム×16
チャージラビット×7
ホーンファング×5
ゴブリン×6
ラージラット×4
盗賊×2
盗賊が入ってるのには驚いたが、人々に害を為すという点では魔物と変わらないし、別に問題無いだろう。
それにセフィアも無事に昇格したし、そっちの方が大事だよね。
その後、魔物を買い取って貰う。
依頼試験もあったのに倒した魔物の数に驚かれた。
まあ、スライムだけでも30くらいある上にゴブリンやラビットも同じくらいの量がある。
極め付けはDランクのトライデントボアだ。
Eランクの試験やってDランクの魔物を狩ってるんだから驚かれても不思議じゃないよね。
それでもきちんと仕事をして貰いホクホク顏でギルドを出る。
そして俺とセフィアの昇格のお祝いをしようということになった。
既に空が赤くなっており、早いとこ店を決めた方がいいかな、と思っていたらセフィアとリリンがオススメの場所があるというので、一旦宿に戻る。
だって服とか汚れてるし。
返り血とかも浴びてるし。
そして宿に戻って着替えようとしたら、これを着て欲しいと服を一式渡された。
正直に言って、俺は服なんか変に目立たなければどうでもいいと思っている人間だ。
ユ○クロ万歳。
だから渡された服を素直に着る。
セフィアには似合ってると、リリンにはカッコいいと言われた。
ちょっと照れる。
セフィア達も着替えるが普通の格好だった。
でも素材がいいので凄く可愛いと思ったので素直に褒めると二人とも照れていた。
照れる仕草も可愛い。
部屋を出るとルリエちゃんと遭遇する。
丁度いいので夕食は外で食べて来ると告げると、着飾った俺の姿を見てこんなことを言ってきた。
「デートですか?いいな〜。わたしもレントさんとデートしたいな〜。」
冗談だろうけど女の子にこんなことを言われれば悪い気はしない。
だから、今度一緒にどっか出掛けようか?と誘う……セフィアが。
前もそうだったけど、セフィア達は嫉妬や独占欲は無いのだろうか?
ルリエちゃんと別れた後、セフィア達のオススメの店に行く途中にさっき思った事を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「僕としては好きな人の事を認めてくれるのが嬉しいし、それに早いか遅いかで好きなひとを諦めないといけないなんて悲しいじゃない。勿論レントが僕達を大切にしてくれる事が受け入れる条件だけどね。」
「優れた雄に多くの雌が集まるのは当たり前。それにレントなら私達を愛してくれると信じてる。」
雄と雌って生々しいなリリン。
でもま、
「二人の事は手放す気は無いし絶対大事にするよ。勿論、死ぬまでね。」
「レント////。」
「…ポッ。」
ちょっと恥ずかしいけど二人は喜んでいるようだ。
疑問を解消した所でセフィア達のオススメの店に着いた。
そこはオシャレな雰囲気で、ご飯も美味しい。
値段もちょっと高めで、お祝いに豪勢にというのに向いている。
何時知ったのか聞いてみると俺がぶっ倒れた日だった。
何も言うまい。
「その時にデートで来たいな〜って話してたんだよ。ねー、リリン。」
「ん。」
「そうか。美味しかったし、いい所に連れて来てくれてありがとう。」
「「どういたしまして。」」
ちょっと豪華な夕食を頂いた後は宿に戻る。
デートの後だからか、それとも命のやり取りをした事による気持ちの高ぶりか。どちらにせよ、今日は三人とも燃えてしまい夜の回数が普段の倍になってしまった。
明日から上のランクの依頼を受けれる。
結婚する為にも異世界を巡る為にも、これからも頑張ろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます