第2話 初めての異世界的なお話
アリシアさんに見送られながら異世界に行った俺が最初に見た物は
ーー見渡す限りの草原だった。
何処だここ!?
心の中でつい叫んでしまった。
ここは異世界なんだと自分の心に言い聞かせる。そしてよくよく見てみると岩もあれば木も生えてる。左を見れば町のような物もあり、後ろにはそこに続くであろう道もある。
そこでようやく心を落ち着かせた俺は、どら焼きを食べながら聞いていた話を思い出す。
アリシアさんが言うにはこの世界は魔法もあればモンスターも居る王道ファンタジーのような世界とのこと
また、この世界にはスキルというものが存在し、生まれつき覚えているか訓練をすることによってその行動に対応したスキルを習得出来る。
そして街や村の規模によって大きく差があるが魔法技術によって生活はそれほど不便ではないとのこと
そして行ってからのお楽しみと言われ幾つか貰った能力の中で唯一教えてもらったストレージというスキルを使ってみた。
するとゲームでの鞄の中とか道具といった項目のようなのが頭の中にうかんできた。
…まぁ、名前から想像ついていたが。
そして、中にはプレゼントBOXと4つの手紙が入っていた。
プレゼントBOXにはひのきの棒と村人の服セットと鉄の剣と旅人の服セット。そしてお金っぽいのが入った袋に10日分の水と携帯食料に剥ぎ取り用と思しき短剣と野営用具一式が入っていた。
というか村人の服はともかく鉄の剣があるのにひのきの棒は何に使うんだ。RPGの定番だけど。
4つの手紙は全て俺に宛てた手紙だった。
書き手はそれぞれ父、母、1こ下の妹、そしてアリシアさんからだった。
魔物が出る以上はあまりのんびりしていられないので家族からの手紙は町に着いてから読むとして、とりあえず能力について書いてありそうなアリシアさんからの手紙を読むことにした。
『風見蓮斗さんへ
あなたにあげたプレゼントについてこの手紙で説明しますね。
まず、この世界で一般的に着られている村人の服と旅人の服。町に入る際に怪しまれないよう旅人の服を着ることをオススメします。
次に武器として鉄の剣とひのきの棒。
そこは魔物の居る世界なので基本的な装備として鉄の剣を。
後、こういう時の基本とのことなのでひのきの棒も入れときました。
次にこの世界の通貨について。
この世界では国によってデザインに違いがありますが、価値は共通で単位はリムといいます。
硬貨は鉄貨、青銅貨、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、白金貨、黒金貨となり、それぞれ一、十、百、千、万、十万、百万、千万となります。
あなたにはとりあえす5万リム渡します。ストレージに入れておけば、例えば350リムの場合銅貨3枚、青銅貨5枚といった具合に必要に応じた量を取り出す事が出来ます。
最後にあなたのスキルについて。
まずは異世界言語適応。
これは字の通りこの世界の言語を日本語と同じ感覚で使う事が出来るようになるというものです。
そしてロードオブスキルマスター
これはスキル成長率上昇とスキル習得速度2倍になります。
更にスキルガチャでスキルをランダムで取得できます。スキルを極めるとスキルポイントを1取得しそれを使う事でスキルガチャをすることができます。但しランダムスキルはスキルスロットという枠に収まり、スロット内のスキルを極めて枠を開けなければスキルを取得することはできません。
最後に超隠蔽
これはスキル、称号、ステータスをあらゆる鑑定能力から任意で隠す事ができます。但し犯罪歴は隠す事が出来ません。なので罪を犯さず真面目に生きてくれると嬉しいです。
これでプレゼントの説明を終了します。充実した異世界生活を送れるよう影ながら応援していますのでがんばって下さいね。
アリシア』
「頑張る。」
手紙を読んだ俺は神さまに応援されたんだから頑張ろうと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます