第14話 時点報告 その一
メインテーマ
魔法式第一輪における魔法文字と組成の法則
・魔法式第一輪内の法則
魔法式内の中央輪(以下、第一輪と呼称)内に存在する魔法文字には、いくつかの法則性がある。この第一輪によって、魔法式の組成はほぼ確定している。
第一輪の文字は七つ存在している。これらの魔法文字の読み方は現時点では存在しておらず、これらの読みは全て定義する。
これらの七つのうち、三文字は全魔方式に統一して存在しており、この三文字によって、魔法式は空間に投影されるものである。
また、この内二文字によって、魔法式の作用する場所を大まかに指定している。
・A、Aの場合……内部式(体内に作用)
例)《ビルドアップ》身体強化
《メタルフォーム》身体硬化 など
・B、Bの場合……外部式(体外に作用)
例)《ファイアーボール》火球生成
《フレアランス》火槍生成 など
・A、Bの場合……内外式(体内と体外に同時に作用)
例)《ヒール》回復
《プロジェクション》投影 など
七つの内一つは、その魔法式の主な属性を定める
例として、《ファイアーボール》《ファイアーウォール》《フレアランス》の三式を用いて調べた際、第一輪には、《
同様に、《ウォーターボール》《ウォーターウォール》《アクアランス》の三式には、第一輪に《
一連の魔法文字から、魔法の行使に用いられる魔力は、魔法の属性によって異なることの証拠として挙げられる。
残る一文字は魔法の方向性を定めている。
これらの要素は「放射」「反応」「回復」の三種類に分けられ、その魔法が持つ特性を表している。
・放射
例)《ファイアーボール》
《フレアランス》
《アクアランス》 など
・反応
例)《エクスプロージョン》爆発魔法
《シェイプチェンジ》変形魔法
《フリーズ》氷結魔法 など
・回復
例)《ハイヒール》上級回復魔法
《コンペンセイト》補填魔法 など
またこれらの魔法文字には全て意味を持った表意文字であると推測される。
これらの魔法文字の意味はとても複雑で、把握しきることは不可能と推測する。
・魔法式と方陣の関係
魔法式内部の魔法文字の配置を変えると、魔法として機能しなくなることが発見された。魔法式から魔法が発生しなくなった。
これは、一見複雑で乱雑に見える魔法式の構成が、実は形状を維持しなければならない繊細なものである証明となった。
また同時に、第一輪は崩して入れ替えても魔法式自体に影響は出ないことも発見された。
これらのことから、第一輪を入れ替えても、第二輪以降を合わせれば、全く別の魔法式で同一の魔法が使用できる可能性があると考えられる。
以上
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