カブのバカ -あとがき-

 モノローグで構成した、試作みたいな話。

 そのうち改善点を思いついたら、書き直すかも知れません。

 オチが弱いからなあ。


 読んだか方はお気づきでしょうが、名作「藪の中」の構成を真似しています。

 真似たのは構成だけで、他は何一つ似てもいませんけれど。


 各者各様の独白が続き、一つの事件を多角的に紐解いていく、そんな流れですね。

 「藪の中」なら真相をぼかした純文学に、映画「羅城門」ならオチのつくミステリ風になっていました。


 ショートショートの名手、ロバート・シェクリーにも同じスタイルで書かれた「シェフとウェイターと客のパ・ド・トロワ」という作品があります。

 「藪の中」式の話は、探せば大量に出てきそうです。



 カクヨムでもお一人、証言で話を進める短編を書かれた方がおられました。


「助手のうそくん」 早瀬翠風さん

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891711411


 これ。

 私のよりよっぽど正統派です。可愛いお話。

 お口直しにぜひどうぞ。





 初投稿 : 2019. 12

キャッチ : うんとこしょ どっこいしょ

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