　別れ話を告げる君。

　ガラスに反射したその顔は、笑っていた。

　思わず目を背けるけれど、その笑顔が頭から離れない。

　どうして。

　どうしてこうなったのかと、考えたところで正解なんて分からなくて。

　目を閉じて浮かぶ君も笑っていて。

　それなら僕は、惨めったらしく泣きわめけばいい？

　結局そんな勇気も出なくて、僕は同じく微笑んだ。

　さようなら、可愛い人。

お題：ガラス・目を閉じる・それなら僕は

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