僕の行為

 作業は滞りなく終わる。

「ケラケラケラ」

 使われていない納屋の土を掘り起こすと、現れたのは黒い虫共。

「ケラケラケラ」

 首と胴が離れた「鬼」を埋めながら、「僕」は「死」の笑い声を聞く。

 罪も名もない虫たちをスニーカーで踏み殺しているのだ。

「ケラケラケラ」


     〇


 夜。「僕」たちは裏山の洞穴に移住した。

 あくまで一時的である、と「死」は説明した。

「ケラケラケラ」

 説明しながら、彼女の素足は僕の背中を踏む。

 行為が済むと、「僕」は白い指と爪を舐め回した。

「噛んでもいいよ」

 スカートをたくし上げながら「死」は許してくださった。

 なので従った。


     

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