━━ 第三章 ━━
━━人ニ刃アリ━━
━━昔、神童と呼ばれた一人の少年がいた。
少年は、顔形が整っており、立ち振舞いも何処か華があった。
学問も優秀だったが、剣の技術が図抜けていた。
小柄ながら大の大人を何人も打ち倒し、畑を荒らす熊さえも敵ではなかった。
ある日、少年は、“鬼”の存在を耳にする。
鬼は、体格が大きい上に気性も荒く、力も普通の人間より強かったため、逆らえば最悪殺されてしまうという。
近くの町をいくつも襲い、酒や食糧を強奪して、住み処である島へと帰って行くのだそうだ。
少年は、人間を苦しめている鬼を許せず、信頼できる3人の仲間と共に鬼の住む島へ向かい、見事に鬼を倒した。
後にその島は、少年の手によって家が建つようになり、一つの国が出来上がったとさ。
めでたしめでたし。
と、本来ならここで話のオチどころなのだが、それは、あくまで表向きの話━━。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます