隣人

作者 天音 花香

60

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★★★ Excellent!!!

花に話しかける人。それだけで主人公の人となりを言い表してしまうところが秀悦です。このひと言で、彼女の持っている正直さや、居心地の悪い生き方が伝わります。そんな主人公を挑発するような言葉で揺さぶる彼は、実は彼女にとって真の理解者である。見透かすようなセリフを単刀直入に投げかけることも、それをまっすぐに受け止めることも、繕わない信頼関係があってこそ。本当の「隣人」は探しているときには見つからない。自分が少しだけ成長できたときに、自分から隣に座りたいと思える、そういう人なのかも知れません。

★★★ Excellent!!!

お隣に住んで、主人公の悩み相談に乗るだけの彼では、ありませんでした。

一人暮らしを始めた主人公は、女子大生という言葉に、おそらく少し違和感をおぼえる女の子。
引っ越し先にて、高校時代に想いを寄せていた人に「隣人」という形で、再会します。
彼の名は古賀君。煙草を愛飲しています。
古賀君の放つ台詞は、主人公の何処か頼り無い心の空隙に、煙草の煙のように忍び込むのです。そして……。

本当の「隣人」の意味は、是非、あなたの目で確かめてください。

★★★ Excellent!!!

新しい環境でのスタートは、誰もがうまくいくわけではないですね。
考えすぎて落ち込んだり、仲良くなれなかったり、周りの目を気にしてしまったり。

一人暮らしを始めた主人公の家の隣には、高校の時に好きだった彼が!
でも、前の面影がなくなっているし、話し方もキツくイメージが変わってしまっていました。

そんな二人が絡まることで、主人公は今抱える悩みを解決していきます。その流れが爽やかで後味のとっても良い物語でした。

★★★ Excellent!!!

 主人公の田辺さんは、総勢9名の友達で常に行動を共にしています。
 この奇数が厄介なもので、事あるたびに、田辺さんは一人にされてしまいます。
 それでも、分かっていても、ひとりぼっちになるのが怖い。

 そうやって、無理して、心身をすり減らしてる方、多いんじゃないでしょうか?
 一度、一人になってみませんか? 新たな出会いや、始まりがそこには待っているかもしれません。
 

★★★ Excellent!!!

私は引っ越した。
かつて好きだった人が偶然、隣人に。昔とは少し変わった彼。

自分がベランダに出る度に話しかけてくれる。人生相談にのってくれる。

植物に話しかける癖がある主人公の悩みは徐々に解消されていく。

文章うまいです。爽やかなタッチ。

心地よいラストもよかったです。

★★★ Excellent!!!

 大学生活を送るにあたって、一人暮らしを始めた主人公。しかし、主人公の部屋の隣に入居したのは、高校の時に主人公が好きだった彼だった。
 不器用な主人公は、大学内での人間関係に悪戦苦闘。もっとこうしたい、こうなりたい、という思いはあるのに、空回りしてばかり。一方の彼は髪を赤く染めてタバコを吸い、まるで高校時代とは別人だった。しかも、主人公が部屋のベランダに出るたびに彼もベランダに出てきて、主人公に失礼だが的確な言葉をかける。
 主人公が彼を好きになったのは、高校時代。掃除のときに割れた花瓶を、淡々と片付ける彼を見てからだった。そんな彼は大学進学と同時に変わってしまったのか? 大学という自由な場所。服も髪型も、自由。制服も校則もないからだ。でもだからこそ、置いていかれまいと必死だった。
 そんな中、親しい男友達が現れ、彼に近づかない方がいいと忠告する。
 果たして、主人公と彼の関係はどうなるのか?
 
 他人との距離や、自分の居場所でもがいている人に贈られるべき一作。

 是非、御一読下さい。