0‐3‐4 蜘蛛の糸


 ジークマリアがフィロ=スパーダに向かいながら凛と言い放つ。


「閉人、私が殺し屋を討つ。貴様は姫様を守れ。チンピラどもから時間を稼げ」

「おう!」


 閉人は頷くと、エリリアを庇うようにドット、ペイズリーの前に立ちふさがる。


「まーた立ちはだかるのか、テメェは」


 ドットは棍棒を構えて閉人を睨み付けた。


「閉人さん!」


 エリリアが手首を閉人に投げ渡す。


「ありがとう、姫さん!」


 閉人の右手に手首が戻る。骨、脂肪、筋肉、腱、神経、血管、あらゆる構成要素が元通りに縫合され、血が巡る。


「へ、これで戻るんだもんなぁ。死ねないわけだぜ」


 手首を取り戻し、ジークマリアが投擲したナイフを構える閉人の背後で、エリリアの額に七芒星の紋章が浮かぶ。


「ランク9、魔術『怨神刃螺羅之万華鏡おんしんはららのまんげきょう』。閉人さん、援護します」

「よろしく頼むぜ、姫さん!」


 閉人は叫ぶと、敵意を露わに向かってくるドットを迎え撃った。



 一方、


「ランク6、魔術『斬殺業邪妖精かるまいたち』」


 詠唱と共に、フィロ=スパーダの周囲に風が渦巻く。

 ジークマリアをおどかすように、触れるだけで肌が裂けそうな風切り音が辺りに鳴り響いていた。

 だが、ジークマリアはその中を実に自然体で歩み、フィロに歩み寄る。


「ラヴォン魔術学院魔騎士学科五年、騎士道監督生ジークマリア=ギナイツ」


 名乗るジークマリアをフィロは奇異の目で見るが、やがてほくそ笑む。


「『|七つの殺し方《クレイジーセブン》』が一人、『斬殺』のフィロ=スパーダ」


 名乗りを上げた瞬間、空気が裂けた。


「ッ!」


 フィロの杖の動きに合わせて空気中を透明な何かが走る。

 ジークマリアは風の唸りに合わせて一歩退き、首をそらせる。

 水中に揺らめく氷のように透明な、それでいて確かな存在感を感じさせる何かが、空を疾走している。


「ほぉ、今のを無傷で避けるか」

「貴様こそ、大した殺気だ。目を瞑っていても避けられる」

「……上等!」


 フィロは凄惨な笑みを浮かべると、さらに殺気を増大させた。

 杖の一振りに伴って宙に三も四も線が走り、ジークマリアを襲う。


「ッ!」


 辛うじてその全てを鎧で受け流すが、ジークマリアの表情は険しい。


「……手を抜いたな」

「おっと、矜持を傷つけてしまったかな? だが、安心したまえ。今のは脅かしただけだが、次は肌を裂く。次は肉。その次は内臓だ。命乞いは聞かないよ?」

「騎士は命乞いなどしない」

「いいねぇ」


 ジークマリアは猛然と槍を振るう。

 風を裂きながらフィロの間合いへの進入を試み、突撃した。



 その頃、閉人は苦痛に満ちた戦いを繰り広げていた。


「今度は二人がかりだ。いつまで立ってられるんだ、テメェはよぉ?」


 棍棒を片手に構えるドットと、硬質な鱗肌を格闘技に乗せたペイズリー。

 二人の猛攻に閉人は無数の傷を負っていた。

 頭蓋を割られ、脳漿を叩き潰され、骨を折られ、その他諸々の組織は滅茶苦茶に破損している。


 だが、血飛沫の向こうで閉人は笑っていた。


「『いつまで』って? 死ぬまでやってやらぁ」


 閉人は一歩も退かない……とまではいかずとも、ほどほどに後退しながらエリリアを守り切り、尚且つドットとペイズリーを釘付けにしていた。


(そうだ。俺はこれでいい)


 状況からして、閉人の仕事は防御。

 つまり、ジークマリアがフィロ=スパーダを打倒して盤面をひっくり返すまでの時間稼ぎであった。不死者の時間稼ぎ程、厄介なことはないだろう。


「ち、思うように殴れねぇ……ッ」


 エリリアの『怨神刃螺羅之万華鏡おんしんはららのまんげきょう』が働いている。

 エリリアが自らの関節を曲げる度、ドットたちの動きが阻害される。


「くそがぁ!」

 ドットは閉人の首をへし折ろうとして棍棒を振り上げる。

 だが、その軌道は捻じ曲げられ、閉人の急所からはずれてしまう。


「畜生、埒が明かねぇ」


 かと言って、攻め手を緩めれば閉人は拙いナイフ捌きで攻め上がってくる。

 鬱陶しいことこの上ない。


「おい、このままじゃまずいんじゃねぇか?」


 ペイズリーは奥で倒れ伏すカラクサを見やった。

 止血はしたが、医者に診せて安静にしないと危ないだろう。

 閉人の時間稼ぎは、カラクサの命をも削っていた。


「だったらよぉ……」


 ドットは苛立ちを交えながらもほくそ笑んだ。

 何か、恐ろしげな魔力がドットの懐で渦巻き始める。


「こんなのはどうだぁ!?」


 ドットは懐から金属隗を取りだし、血まみれの閉人に向けた。


「あ! いつの間にお前!」


 ドットが取り出したのは、魔銃『カンダタ』であった。

 ベルモート=フラウから譲り受けた、不死者の魔道具。


「抜き取っておいたんだよ! 喰らえ!」


 ドットは引き金を引いた。


「……おい?」


 だが、何も出ない。

 ドットは銃という兵器を知らないが、カンダタの形状からして何か出るものと考えていた。

 だが、出ない。

 ドットは、閉人と同じ罠に嵌っていた。


「返せってんだよこの野郎!」


 閉人は隙だらけになったドットの横っ面を殴ると、カンダタを取り返しにかかる。

 閉人にとって、諦めきれない品だった。


「放せ、この死にぞこないが!」


 ドットはカンダタのグリップの底を閉人に叩きつけ、顔面を叩き割った。


「ぶへぇ!」


 閉人はカンダタに頭蓋を揺らされ、意識が揺らぐ。


「今だ、ペイズリー!」

「おう!」


 ドットとペイズリーは怯んだ閉人を押さえつけた。

 そして、迷宮の通路わきを流れる急流、その先に続く『人喰いの滝』を見やった。

 ドットはほくそ笑む。


「幾ら不死っつってもよぉ、迷宮の深層まで流れ落ちる滝に叩き込めば、上がってくるまで何カ月もかかるよなぁ? あるいは、一生水底か?」


 抵抗しようとする閉人の横っ面にドットはカンダタを打ちつける。

 頬骨のひしゃげる音がした。


「閉人さん!」

「は、ははは! コイツぁいい鈍器だ。テメェを叩きこんだ後は俺がもらってやる!」


 ドットがそう言って、閉人の血に塗れたカンダタをもう一度振り上げた時、


「あ?」


 異変は起こった。

 ごぼ、ごぼぼぼ、ごぼ、ごぼ……ごぼっ……

 まるで排水溝が雨水を吸い込むような音。

 音の発信源は他でもない、カンダタであった。


「な、何だ、こりゃあ!」


 カンダタが、血を吸っている。


 ドクン。

 カンダタの奥底で響いた脈動に、ドットは思わず銃を取り落す。

 ドットがビビっていたからだけではない。

 不死の肉体、血液が元の身体に戻ろうとする『復元力』が働いていた。

 摩訶不思議な不死の呪いに引かれてカンダタが宙に浮き、閉人の手に舞い戻る。


「そうか。お前……血を使うのか」


 自らの身体の一部の様に吸い付く手触りに、閉人はカンダタが自分の物になったという確かな実感を得た。

 何のために血を使うのか。血を使うと何ができるのか。


「……」


 閉人はゆっくりと、ドットに銃口を向ける。

 ずしりと、自分の血を凝縮した重みがカンダタに詰まっているようだ。


「今なら、弾が出るぜ?」


 カンダタの放つプレッシャーに、ドットは動けずにいた。


「おい、ドット。降参しようぜ、カラクサが……」

「何臆病風に吹かれてやがる、ペイズリー!」


 ドットは歯ぎしりして、フィロとジークマリアの方を見やる。


「おい! 殺し屋だ何だとエラそうな口叩いた割に、女騎士一人始末できねぇのか!」


 ドットの罵声が響いた、その時であった。


「ヒャハハハハ、ヒャハ、ヒャハハハハハハハ!」


 フィロ=スパーダは狂ったように笑い出した。

 その目の前には、鎧を喪い、無数の傷を負ったジークマリアが片膝をついていた。



 †×†×†×†×†×†×†



 時計の針を数十秒分巻き戻す。


「さっきまでの威勢はどうしたのかな。ワタシを間合いに捉えることすら出来ていないじゃないか」


 フィロの前でジークマリアがよろめく。

 だが、その闘志は些かも衰える様子がない。


「貴様こそ、そろそろ私を解体している頃だろう?」


 フィロは口の端を釣り上げた。


「全く、予想外だ。幾多の武芸者をなぶり殺しにしてきたワタシの『斬殺業邪妖精かるまいたち』を防ぐとは」


 膠着状態が続いていた。

 空中を自在に飛び回る斬撃に対してジークマリアは驚異的な反応速度で立ち回っていたが、防戦一方でフィロを魔槍『アンブラル』の範囲に捉えることができない。


 一般に、この状況は魔術師側が有利とされる。

 武器と肉体を操る武芸者に対して最も有効な対抗策は『距離を取る』ことである。

 距離を取って魔術で攻撃をすれば、武芸者側は防御することはできても、反撃に転じる事はできない。


 フィロは、自らの魔術に絶対の自信を持っている。

 『斬殺業邪妖精かるまいたち』は任意の場所に真空の刃を発生させることができる。

 苦慮の末に編み出した必殺の術であり、かつてはグログロアの冒険者であった彼を殺人の道に走らせたきっかけでもある。


「久々に冒険の血が沸き立つ。君のような難敵に向かう喜びを、ワタシは久しく忘れていたようだ……」


 フィロは静かに笑うと、杖を振る。


「だから、本気だ」


 ジークマリアの周囲に同時に七本の斬撃が発生した。


「!」


 防ぎきるのは不可能。

 ジークマリアは悟ると目を見開き、叫ぶ。


「『解装パージ』!」


 次の瞬間、無数の風切り音と共に血飛沫が舞う。

 金属音をたててジークマリアの鎧が地面に落ちる。


「……?」


 血飛沫の中にジークマリアの姿が無い。

 崩れ落ちた鎧に目を取られた瞬間に、ジークマリアはどこかへと消え失せた。


「ぐっ……」


 痛みに呻く声が聞こえ、フィロは視線を落とす。

 自分の足元、すぐそこにジークマリアが膝をついていた。

 だが、手にした槍を振るう体力は残されていないように見えた。


「今の一瞬で、負傷を覚悟してここまで間合いを詰めたのか……?」


 フィロは驚嘆し、杖を構え直す。


「君に尊敬の念を感じるよ。一思いに、首を刎ねてやる」


 フィロの言葉に、ジークマリアは口元を歪めた。


「私は、既に『それ』をしたぞ」

「……?」


 瞬間、

 プツンッ!

 フィロの身体の中で何かが切れた音がした。

 首元辺りに違和感が生じ、フィロは魔導書グリモアを取り落して手を当てる。


「まさか、斬撃の嵐から脱出しただけではなく、既に、ワタシを……ッ!?」

「ああ。鎧を脱いだ私は……速いぞ!」


 傷だらけのジークマリアが断言した瞬間、フィロの首を一周するように赤い線が走った。


「ヒャハ、ヒャハハ、ヒャハハハハ……」


 閉人に苦戦していたドットがフィロに罵声を浴びせたのは丁度この時であった。


「ヒャハハハハ、ヒャハ、ヒャハハハハハハハ!」


 フィロは狂笑した。

 その斬撃は、フィロがどれだけ人を切り刻んでも得られなかった、至高の一閃。

 フィロはこの時、痛みよりも強い快楽を得、そして……

 ごろり。

 笑いに身をよじった拍子に肩から首を落とし、フィロは絶命した。

 傷口からは、一滴の血も流れ出なかった。


「哀れな。かつては戦士としてひとかどの男だったろうに」


 ジークマリアは傷に構わず、ゆっくりと立ち上がった。


「畜生がァ!」

 憤怒したのはドットである。

 これで状況は完全にひっくり返った。

 ドットとペイズリーが束でかかっても、ジークマリアには勝てないだろう。

 深い絶望が彼の心を覆う。


「畜生、畜生、畜生……!」


 苛立ちが彼の心を裂き、狂わせた。


「うおおおおおお!」


 ドットは棍棒を閉人に投げつけたかと思うと、突進した。


「馬鹿、来るな!」


 閉人は叫びながらカンダタの引き金を引く。

 だが、ドットの投げた棍棒と、『人に向けて銃を撃つ事への抵抗』が合わさって、その照準を狂わせた。

 カンダタの銃口から豆粒ほどの赤い弾丸が音越えの速度で飛びだすが、弾丸はドットの身体を大きく外れ、鍾乳洞の天井に突き刺さった。


「もうやめろ、ドット!」


 ペイズリーの叫びも虚しく、ドットは閉人のもとまでたどり着くと、恐るべき怪力で彼を担ぎ上げた。


「不死者ぁ! テメェだけでも道連れだ!」


 ドットは自棄であった。

 同じ自棄でも閉人の様に自ら命を絶つのではなく、他を道連れにする道を彼は選んだ。

 ドットの目は苛立ちに狂う。


「クソが、クソが、クソが、何もかも上手くいきやがらねぇ。全部クソだ!」


 閉人を抱えたまま、ドットは『人喰いの滝』のほとりに立つ。

 飛び降りる気でいるのは、誰の目から見ても明らかであった。


「おい、俺と一緒に落ちる気かよ? 俺はきっと死なないぞ。無駄死にだ。それでいいのかよ?」


 閉人は、ドットに訊ねる。

 閉人自身、ドットに対して何か嫌なものをずっと感じていたが、その理由が分かった。

 ドットは、閉人に似ている。

 何事にも上手くいかず、全てを憎む。

 その果ての果てに閉人は自分を殺すことで憎き世界とのつながりを断とうとしたが、ドットの憎悪は発散的だ。

 どちらも似たようなものだ。


「テメェを道連れにできるならそれでいい。後の事なんざ、知るか!」


 ドットの叫びに、閉人はふとおかしくなった。


「……そうだよな。知ったこっちゃないよな」


 閉人は状況にもかかわらず、笑みを浮かべた。


「俺、たぶん分かるぜ。その気持ち」


 ドットはハッとして閉人の顔を見た。

 だが、既に身体が動いていた。


「閉人さん!」


 エリリアは止めに入ろうとして間に合わなかった。

 ペイズリーは止めなかった。

 ジークマリアは全身に負った傷により、出遅れた。


 閉人を抱えたドットは『人喰いの滝』に飛び込み、急流に押し流されて迷宮の深層まで押し流されていったかのように見えた。

 しかし、その水の流れから突如、赤い何かが飛び出した。

「何だ、あれは!?」


 閉人とカンダタのくだりを見ていなかったジークマリアは眉をしかめたが、エリリアはすぐに察した。


「閉人さんの血!」


 見上げれば、先程撃ち損じたカンダタの弾丸が鍾乳洞の天井に植物の様に根を張り、たこ糸程の細さになって閉人本体から伸びる血のロープと繋がっていた。


「まさか!」


 滝の淵を覗きこむと、閉人とドットは宙にぶら下がっている。

 閉人の血が生命線となり、滝の途中で持ちこたえているのだ。


「だが、このままでは……!」


 ジークマリアは血のロープを握りしめると、腕に巻きつけて固定した。

 ロープを引き、持ち上げるつもりのようだ。


「マリィ、私も!」


 エリリアがそれに加わり、


「……」


 ペイズリーが無言で加わる。


「待っていてください、閉人さん! 今、引き上げますから」

「諦めるな閉人、手を離すなよ!」


 エリリアとジークマリアの声が滝つぼに向かう空間に木霊した。


「聞こえてるよ、二人共。ったく、ジークマリアまで必死こきやがって。照れくせぇったらありゃしないぜ」


 閉人は、右手にカンダタを掴んでいた。

 血のロープはカンダタの銃口から伸びている。

 どうやら、カンダタには不死者の血の形状を操作する魔術が込められているらしい。


(そりゃあ『持て余す』わけだ。普通の人間が使ったら貧血間違いなしだぜ)


 そして、閉人は左手にドットの右手を掴んでいた。

 ドットはぶすっとして、


「放せよ」


 と言うが、


「そうもいかねぇよ。テメェこそ、暴れんなよ」


 閉人は、自分がドットをそこまで憎くは思っていないことに気が付いていた。


「今回の事は水に流してやる。滝だからって、しゃれで言ってるんじゃねぇぞ。姫さんの事だから、きっとお前たちの事は生かして帰してくれる。だからさ、姫さんにはもうちょっかい出すなよ」

「……ああ、それ『は』約束する」


 ドットは頷いた。

 だが、次の瞬間、


「だが、テメェはいつか殺す! 這い上がってでも殺す! 俺の気持ちが分かるだと!? そんな思いあがった奴の情けは受けねぇ!」


 叫び声をあげ、ドットは閉人の手を払った。


「よ、よせッ!」


 閉人の叫びも虚しい。

 ドットはそれ以上物も言わず、人喰いの滝つぼに飲まれ、やがて見えなくなった。


「……馬鹿野郎」


 やがて、閉人だけが迷宮の浅層に引き上げられた。

 ドットの叫びを聞いていたので、閉人が彼を見捨てた訳ではないことは全員が承知していた。

 役目を終えると血のロープは復元力に従って閉人の身体に吸収される。

 その銃身を撫で、閉人はカンダタを懐にしまい込んだ。


「よろしくな、相棒」


 そして、ゆっくりと顔を上げた。


「ありがとう、二人共」


 かくして、迷宮の浅層『人喰いの滝』を舞台にした死闘は幕を閉じた。そのk


『|七つの殺し方《クレイジーセブン》』のフィロ=スパーダは死んだ。

 ならず者ドットは滝つぼに飲まれて消えた。

 ならず者カラクサは左足を失った。

 女騎士ジークマリアは全身に切り傷を負った。


 凄惨な結果と言って差し支えない中で、黒城閉人は愛銃を一丁……そして、かけがえのない仲間を二人手に入れたのであった。



『断章のグリモア』

 その12:聖鎧と二つの魔術について


 ジークマリアの鎧もまた魔道具である。

 その機能は単純で、『いつでも着られて』『いつでも脱げる』ことである。

 ランク2『魔装アムド』と唱えることで、普段はバラバラ状態の鎧を連結して纏う事ができ、同じくランク2『解装パージ』の呪文によってその連結を解除、術者に自由をもたらす。

 ただ着脱が楽なだけであるが、ジークマリアはこれを奇襲に生かした。

 どんな道具も使いようなのである。


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