episode.『12月17日(火)/12月18日(水)』
好かれるのは簡単。
自分の綺麗な部分だけを見せればいい。
嫌われるのは簡単。
自分の醜い部分を見せつければいい。
ただ見せるのではなく、どちらか一方を隠せばいい。
そこに一滴、素を混ぜてやれば誰も本性に気づかない。
いつしか自分を見失う行為。
私の人間関係は、そういう風に築かれている。
※
好きな人には愛想よく。
嫌いな人でも優しくある。
素直すぎるのは困りもので。
私は酷く、寂しくなる。
私は周りとは違うから。
いつも一人、孤独にいる。
優しいだけの者に集まる人は、必ず離れていくモノだ。
心の隙間が埋まらない。
空いた穴がどんどん広がる。
私ばかり苦悩して、バカみたいだ。
※
目を閉じて、耳を塞いで。
も見えない、聞こえない。
まるで、自分の深層心理に潜り込んでいるみたいで。
そんな無空間が嫌いじゃない。
暗闇に一人、レールの上を歩いている。
自分が敷いた道なのか、現実に強いられた道なのか。
この先の未来は、何なのか。
結局、私が孤独なことに変わりはない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます