episode.『09月11日(水)/09月12日(木)』



上を向いて歩こうとするのに気持ちは下ばかり向いている。


見上げる空は暗闇で。


どれだけ歩こうと光が見えてこない。


だから諦めようとするのに足は動き続ける。


歩むことをやめず、止まることを許さない。


何が私を突き動かすのか。


この世に対する反骨心か、叶えたい一心か。


私は歩き続けている。



      ※



大きな理想掲げ、足踏みをするよりも、今は着実な一歩を踏む。


空を見上げるばかりじゃなく、一段ずつ踏みしめていく。


子供の頃にやった遊びと同じ。


いつかその場所にたどり着けることを夢見て。


そのための行動を。


あの頃の自分を取り戻す。


ただ必死にがむしゃらに。


卑屈な自分はもういらない。



      ※



誰かのせいにすることを嫌いながら、認めずにいた。


本当はわかっていたのに。


自分の努力が不足しているだけだと。


認めたくなかった。


好き勝手に生きれるモノが羨ましく、妬ましかった。


醜いのは世界ではなく、歪んでいく自分の方。


子供のままでいたいけど今は妥協する。


全ては、叶えるために。



      ※



傍に愛しき誰かがいたとしたら。


心の支えがあったなら。


私はどこまで行けただろう。


一人寂しく歩く道。


暗闇ばかりで誰もいない。


心細く、孤独はどこまでも私に纏わり付いて。


そういう運命なのだと、腑に落ちている。


生まれてからずっと。


私は誰にも愛されていない。


生きる意味、あるのかな。


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