汚濁

episode.『08月03日（土）／08月04日（日）』

毎回、大好きな彼女の名字がいろんな県の地名として取り上げられて。夢の中でも現れて。

ただそれだけで息詰まるように胸が苦しくなる。

忘れようとするのに忘れられない。

神は私に意地悪だ。

誰よりも苦しみ、それを糧にしろとでも言いたげなくらい不幸ばかり送ってくる。

私は強くなんてないのに。

　　　　　　※

世の学生は夏休み。

青春を謳歌する季節。

けれど私は、あって10日ほどしか休みがない。

社会人の模倣。

一度でいいから私も青春を謳歌してみたかった。

奪われてばかりの休日。

報われない人生ほど、苦しいものはないよ。

だからこそ思う。

死んで全てをリセットできたら、私は自由になれるのかなと。

　　　　　　※

誰かの声を聞きたいのに、私は一人になろうとする。

私と関わらぬが貴方のためと、そう思いながら。

何度も同じ道を辿る。

寂しいなんて当たり前。

一人でいるのは当たり前。

近づく人を遠退ける。

それでも集まる人達は本物で、涙が溢れそうになるけれど、私にその手は届かない。

悲しい性なのです。

　　　　　　※

誰にも理解されない苦しみを貴方は知らないょう？

報われない努力の苦しみを貴方は知らないでしょう？

一度好きになった人間を自分勝手に裏切って離れていく。

時間が経てばまた好きになり近づく掌返し。

醜い。

人を一度好きになったなら、相手を信じて貫き通す。

でなければ、貴方は全部、嘘になる。