episode.『07月31日(水)』
皆で戯れ、ゲームをする。
それが楽しいのは知っている。
けれど、場を弁えず騒ぎ立てるだけの奴らは嫌いだ。
ゲーム好きの陽キャより、読書好きの陰キャの方が静かでいい。
声を張り上げず、趣味を共有するまでは分かり合えても。
何も考えず、ただ遊び呆けるだけの奴らと同類にされるのはごめんだ。
※
ただひたすらに寂しいという感情が溢れ出し、不毛な時間が過ぎていく。
いついかなる時であろうと、日々は私を一人にする。
平然とそれを受け止めても、この孤独は癒えない。
だから縋るように追い求める。
心の空白を埋める何かを。
ずっと傍に誰かがいたらいいのにと。
そんな淡い夢を抱きながら。
※
ただひたすらに君を想い。
募る想いは終わりを知らない。
時が経つにつれ、想いはどんどん強くなる。
君に会いたくて仕方がない。
叶うなら、君と一生を過ごしたい。
君となら、上手くやれる気がする。
そんな気がしてならない。
けれど、どれだけ君を想うと私の願いは届かない。
それが私を苦しめる。
※
誰かがずっと傍にいる。
それがたとえ幽霊でも、いてくれるだけで安心する。
私は一人じゃないのだと。
そんな孤独を抱えずに済む。
それがもし、大好きな人だったなら。
この悲しみからも解放されるのかな?
君がこの手を取ってくれたら、この胸の痛みも晴れるのかな?
この苦しみもなくなるのかな?
※
寂しいよ。苦しいよ。
ずっと、君のことばかり考えてる。
終わりの知らない片想い。
悲しみに染められた心が、日々を眩しくする。
もしもここに君がいたらなんて。儚い夢を見続けている。
君を想わない日なんてない。
忘れようとするのに不可能で。
私は諦めることを諦めた。
私は死ぬまで君を想うよ。
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