ねぇ、あなたは知っていましたか？

私が、あなたを好きだった事を。

あなたが見ていた私は、存在しない事を。

いいえ、あなたは知らないはずです。

知るはずがないのです。知らなくていいのです。

私は、あなたの前から消えるのですから。

私は、あなたといれて幸せだった。

そう言えたらいいのにな。

　　　　　　※

何をもって、抱きしめている今日この頃。

弱さへの抑止力が、消えかかっている。

だから今、不安で仕方がない。

こんな私がとか、私なんてとか、そんな事ばかり考える。

誰かと一緒にいる事が、凄く辛い。

私は酷く怯えている。

わからないけど、何かを失いそうで、怖いんだ。

私は、弱虫だから――。

　　　　　　※

本当に寂しい時、誰かが傍にいてくれるだけで安心する。

それが嫌いな奴でも、憎い相手でも、会いたくない人でも、孤独は和らぐ。

でもこれは、私がおかしいだけだよね。

欲を言えば、会いたい人に会えればなと思うけど、それは叶わない方がいい。

私は、泣き虫だから。

きっと、会えなくていいんだ。

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