仙人との団欒

「チェリーコードちゃんの手料理、美味しかったわ」


「お口に合ったならよかったです。今日は泊まっていかれるんですか?」


「ええ。寝床なら気を遣わなくていいわ。眠らなくても平気だから」


「そういうわけにはいきませんよ。今のレティさんはお客さんだし、それなりのもてなしくらいさせてください。俺たちが寝てる間に退屈されても困りますからね」


「ふふふっ、お客さん、か。それなら従うことにしましょう。ただし、一つ条件があるわ。バースくんとチェリーコードちゃんの間で眠らせてくれる?」


「えっ……ま、まあ、いいですけど」


「ありがとう。ところで、二人は結婚しているの?」


「し、してないですよ」


「あら、夫婦みたいだったからてっきりそうなのかと。結婚式を挙げる時は私も招待してね」


「は、はあ。さすがにまだ気が早いですよ」


「ふふっ、どうかしらね。さてさて、私は腹ごなしに少し散歩してくるわ。かつてのティルナの面影を探してみるのも一興でしょう」


「行ってらっしゃい。迷わないように気をつけてください」


「ええ。イチャイチャするなら今のうちよ」


「い、いいですよ、余計な気を遣わなくて」

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