金髪と刀
ザ・リッパーについて軽く調べた結果、いくつか共通した特徴があることがわかった。
一つは金髪であること。もう一つは刀の使い手であること。
噂によってはいかれた女装趣味の男だったり、ドレスを着た美女だったり、もはや人間ではなく幽霊だったり。
ザ・リッパーの仕業と思われる斬殺事件のターゲットには一貫性がなく、神出鬼没だ。恐らくは単なる快楽殺人者なのだろうが、その犯行はあまりにも突発的で計画性がなさすぎる。
「夜の路地裏にしか出没しないのが厄介だな。ただでさえ夜は魔眼でも見えにくいのに、路地裏ともなるとなおさらだ」
「路地裏から誘き出すしかないかしら」
「馬鹿言え、危険すぎる。相手は相当な使い手だ。それに、俺は刀で斬られなくたって死ねるんだぜ?」
「あははっ、私でも殺せちゃうものね。バースは私がいないと駄目なんだから」
「否定はしないけどな。確かに、俺は君がいないと……ん、待てよ」
「何? なんか嫌な予感……」
いい作戦を思いついた。早速今夜にでも決行するとしよう。
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