懐古趣味は現実を歪めるよな、あ、宮元勤が動物虐待で逮捕されたか

  さて、幼女レイプ殺人というと昭和63年(1988年)から平成元年(翌1989年)におきた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件のイメージでオタクが起こすものという偏見があったりする。


 だが、実際はそんなことはなく、”アワビさん”や”四丁目の夕日”などのイメージで昭和30年代ごろの昔は”近所の人と人の絆が深く、あたたかい人情に溢れていた””とか”貧しくても、夢や希望に満ち溢れていた”とかで世知辛い現在とは違って、輝かしい日本の良い時代であって、みんなが苦労していたが犯罪を起こす者はいなかったみたいに捕らえられがちだが、そんなことは全然なくそもそも世田谷区や港区といった比較的裕福な人間が住んでいる場所がモデルである漫画やアニメの理想的な日本の家庭と実情は違い、自殺者の数は昭和30年代のほうが圧倒的に多く、未成年者の殺人は90年代の4倍以上、レイプ犯は40倍以上、親殺しも20倍以上と圧倒的に荒んでいた時代だった


 また、昭和30年代には労災という概念はほとんどなく、黒部ダムの建設時には171人もの作業員が死んでいるし、死者約450名を出した炭鉱の爆発事故でも企業の責任者は不起訴だったりして、昔のほうが安全管理に対しての認識の無さはひどかったのだ。


 企業などにとっては安全だの労災だのうるさく言われなかった昔のほうが良かったのではあるのだろうけどな。


  無論、犯行声明を新聞社に送りつける、被害者の遺骨を遺族に送りつける、逮捕された後には“俺の車とビデオを返せ”といい、死刑が確定すると“あほかと思う、あの裁判官は後から泣くことになる”“あの判決は何かの間違い”といい、殺害した被害者や遺族に対しての思いのほどを問われ“特にない、いいことができてよかったと思う”と答えたりするなど、極めて独善性が強く異常な行動を犯人がとったことなど特異性が強い事件であったということもあるにせよ、同様の幼女レイプ殺人の犯人は普通に無職や大工、工場の工員などのほうが多いようなのだが、多くに共通することが多いのは協調性のなさなどから職場の軋轢を起こしていることで、また普段から仲のいい年の離れた男が幼女をレイプ殺害する事件を起こしていることが多いこともあって、年の離れた男が幼女と話をすると通報するようになり、そういったことが行き過ぎた結果として父親が公園で娘と遊んでいて通報されたり、迷子に声をかけただけの青年が通報されて行くようになったりするわけだが、子供の強姦事件や、子供の殺害事件は、昔と比べて人口比でも激減しているのは良いことだと思う。


  まあ、昔と違い失うものがない人間が減っているとも言えるのだろうけど。


  このころは貧しいわけでもないのに家庭教育が原因の犯罪も多い気がするが、そもそもとして専業主婦による育児教育を前提とした伝統的な家庭とか育児や教育は、1950年代から80年代前半までの高度経済成長下で農業などを放棄させて工業へ移行させようとする過渡期の状況にすぎずその前は働いたり畑仕事をしたりもしたが、その頃は両親ではなく祖父母が育児をしたり、乳母を頼るのも普通だったりするので、子供を地域社会全体で育てるのも普通であったので、母親だけが育児に追われるわけではなかったので、あまり教育が偏りすぎたり甘やかしすぎたりすることはなかったしな。


 そんなことを考えていたら驚くべきニュースが流れてきた。


「本日、動物虐待により東京都在住の宮元勤容疑者が逮捕されました。

 この男は20匹以上のネコを虐待死させたと見られており、さらなる余罪を追及中とのことです」


 あ、そっちのほうが捕まったか。


 ちなみに”この男が動物にでもこんな事ができるなら、弱い立場の人間に対してだってやるであろう。


 それを考慮すると、これは著しく重要な事件である”というのが検察側の主張でこれはアメリカなどでの主張と同じだ。


 動物虐待と児童虐待には密接な関係性があることもあって、動物虐待は基本は10年の懲役となり殺した数だけ年数が加算されるようになったから懲役200年以上か。


 なお精神疾患などの理由での情状酌量はなくなり、もし精神疾患が犯罪の原因と判断された場合は刑務所ではなく専門の精神病院へ一生拘束され監視を受けることになったため、それを裁判で利用するメリットは全くなくなった。


 まあ、こういったことをこじらせると過激なヴィーガンのように豚や牛、クジラやイルカを殺すのはもってのほかという方向にも走るのであまり極端な方向に走るのも危険だけどな。

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