それにしても根本的な少子化解消はどうすればいいかね

 さて、今俺がやっていることだが、結局は将来の日本の経済が”前”のように中国や韓国に大きくおいていかれる状況に陥らないようにすること、そして急激すぎる少子化を阻止することだ。


 金を稼ぐとか、安定した職場を用意するというのはそのための手段でしか無い。


 ただまあ、実際問題として少子化や人口減少そのものを完全に防ぐことは多分不可能だと思う。


 この時期には炭鉱業や林業や炭焼きなどの産業の衰退が進んだり、ダム建設の為に移住させられることで山奥では廃村がどんどん出来つつありながら、市街地のハズレに新興住宅地が造成され、微妙に辺鄙な場所が別荘地としてもてはやされ、その結果1960年代後半から1990年代前半は、1980年代後半からの急激な平均気温の上昇による集中豪雨の発生などもあって上昇毎年100名以上が土砂災害の犠牲となり、自然災害犠牲者の半数以上を占める状況となってもいる。


 新興住宅地においては建売のプレハブ集宅がもてはやされたがこれは日本人の一軒家信仰とも言うべきものに加えて集合住宅に対しての耐震基準や防火設備に対しての基準強化による建築費の高騰もあったのだろう。


 昭和53年(1978年)の宮城県沖地震による都市部の被害により、昭和56年(1981年)に「新耐震設計基準」が施行され、昭和47年(1972年)の、大阪府大阪市南区千日前の千日デパート(ちなみにここは無限ランドの日本夢観光経営)の千日デパート火災で、死者118名・負傷者81名にのぼる日本のビル火災史上最悪の大惨事がにより昭和47年(1972年)から昭和48年(1973年)にかけての消防法改正や建築基準法令改正が行われていて、計画の見直しなども結構あったようだからな。


 何せそこから消火ポンプやスプリンクラー設備、自動火災報知設備、漏電火災警報器、非常警報設備、誘導灯および誘導標識、避難器具の設置がある程度の大きさの集合住宅やビルには厳しく義務付けられたので、それにかかる費用というのが莫大なものになったわけだ。


 そして高度成長期の70年代から80年代に開発された新興住宅地では、当時は結婚して子どもが生まれて社宅をでた30代のファミリーの「マイホーム」神話に支えられてどんどん売れて、希望に溢れた若々しいイメージに沸いているのだが、郊外の住宅地や団地は電車が少なかったり、バスでないと駅前にでられなかったりと都心に勤める人間には交通の便が不便すぎて、そこで育った子どもなどはもっと交通の便のよく努め先に近い都市部のマンションなどに移動してしまい、郊外の住宅地に老人ばかり取り残され、空き家もどんどん増えるようになり、都会の限界集落と呼ばれ、老人ばかりが残り住み続ける古くからの団地が社会問題化するが何もそれは郊外のニュータウンなどでなく、新宿駅近辺などにもあったりする。


 まあ実際、広い庭というのは昔の狭い家に住んでいた日本人にはアメリカのホームドラマの影響などもあって憧れだったろうが、ほおって置けば雑草が際限なく生えてくる庭をきれいに手入れするには専業主婦でないとほぼ無理だし、車が無いと生活できないということは都心では基本的にないわりに、維持費がかかるから車など持たずに住むほうが良いとなったわけだ。


 車を入れられる車庫のあるなしはともかく実際に庭はないに等しい建売が売れているのも結局庭がないと出来ないことは大して、ない割にかかる手間が多すぎるというのもあるのだろう。


 個人的には庭も空き地もなく、遊具がろくに無い公園しか子どもが遊べる場所が無いような環境がいいとも思えないんだけどな。


 まあ住環境以前の問題としてそもそも合計特殊出生率に関して”前”は、昭和50年(1975年)に2.0を下回ってから2以上に上がったことがなく、バブルで景気の良いはずの昭和64、平成元(1989年)にはそれまで過去最低であった昭和41年(1966年)の数値を下回る1.57を記録し、さらに、ITバブルで多少は回復したはずの平成17年(2005年)には過去最低である1.26まで落ち込んだりしている。


 つまるところ金がないから子どもを産めないというのは少子化の全面的な理由ではないということだ。


 ま、ぶっちゃけて言えば80年代には処世雑誌が恋愛を煽った結果「高学歴」、「高収入」、「高身長」具体的には国立大学卒業で、身長175cm、年収1000万のヤンエグな青年実業家の三高男を恋愛の相手とさせ、さらには結婚相手とするように誘導しつつ、男女機会均等法で女性でも働いてある程度の金額を稼ぐこともたやすくされたことで、若い女性の価値を上げ過ぎたことでバブル時期にちやほやされ、その後に歳をとっても女性は理想が下げられず、男性は年をとった女性は結婚対象に入れなかったことも未婚率の上昇につながったと思う。


 実際その後には男性は再婚、女性は初婚というパターンも大きく増加して、結果として結婚できなかった男女が結構いたのだと思うし、ヤンエグなんて言葉はその後死語になっていくんだけど。


 でそこに登場したのが2002年のサッカーワールドカップ共同開催の後の韓流ブームだが、まあサッカーファンは韓国チームの行動に眉をひそめた、ワールドカップで日本のマスコミは韓国を大絶賛していたからまあ、お察しだろう。


 実際それを煽ったのはマスコミで、彼らはアメリカ政府やCIA、韓国政府やKCIAなどから利益供与を受けている可能性だって低くはない。


 70年代くらいにはすでに日本はアメリカの経済的驚異となっているようでもあるしな。


 まあ、それが明確になったのはバブルのときにアメリカの土地やらビルやらを買いあさりまくったときだろうけど。


 実際問題としては高校生までは家が代議士だとか大金持ちだとか頭がよかろうと別にモテないし、モテるのは楽しい人かスポーツ系部活のエースなんかだな。


 大学くらいになると遊ぶためにかかる金もだいぶ違ってくるので金がある方が有利にはなってくるけどな。


 実際問題として結婚出来た人への子育て支援はやらないよりやったほうがマシ程度のもので完結出生率は2を超えているのだから、むしろ結婚していない人に結婚してもらう方法を考えないといけないわけだ。


 まあそのためには女性に対しての結婚相手は絶対的にヤンエグ三高みたいな非現実的で馬鹿な刷り込みは捨てさせた上で、多くの人の賃金を安定させた上で教育や住宅にかかるコストを下げて実質的な可処分所得を増やして不安を減らす必要もあると思うけどな。


 フランスのような事実婚カップルでも法的な夫婦と同様に扱われるような体制も必要だとは思うし、年間約60万件ある人工妊娠中絶を経済的な理由であるならばそれを減らし出産、育児ができる方法を考えていくのも大事だろうけどな。

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