第18話

「で、こうくん」

「何?」

「私たち、いつ結婚しようか?」


吹いた・・・


でも、冷静に対処した。


「みやちゃん、そういう冗談は言わないように」

「冗談じゃないよ。本当に?」


完全に、弄んでいるな。

まあいいや。

険悪なムードになるよりはましだ。


女は。不貞腐れると怖いからな。

ここは、乗っておこう。


「20歳になったら、考えよう」

「だめ。高校卒業してすぐ」

「お金がない」

「何とかなるよ」

「そんなに、甘くない」


僕の近くでも、高校卒業してすぐに、結婚した方がいる。

悪い言い方をすれば、「デキ婚」だ・・・

それは、避けたい。


「大丈夫だよ。子供は生活が安定してからにするから」

雛乃さんは、そういうが・・・


どう対処しよう。


「でも、早く結婚しないと、ひ孫の顔を見せらないからね」

「いや、僕の祖父母は。あと20年は持つ」

「どうして?」

「若い人たちと、一緒に遊んでいるから」


ご年配の方が、若い方と一緒にいれば、気持ちも若くなる。


いや、話を戻そう。


「で、みやちゃん、今日はどうするの?」

「朝食後は、お勉強」

「誰が、教えるの?」

「先生」

「その先生は、どこに?」

「私たちの地元だよ」


地元にいながら、どうやって教える?」


「まさか、テレワークとか、言わないよね?」

「そのまさか。やはり、勉強は大事だね」


そういって、雛乃さんと受付まで行く。


そこには・・・


ネットがあり、モニターには先生がいた。


笑顔が怖い。

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