ミームに関する考察(ゼクトバッハより)
(今回は引用が多いです。引用を嫌がる方は即座にブラウザバックしてください。あと、箇条書きもあります。引用とわたしの考察が見たい方のみご覧になってください)
皆様はかつてKONAMIの音ゲーシリーズ「bemani」で展開された楽曲、「ゼクトバッハ叙事詩」をご存知だろうか。2013年にガイドブックが発売されてからはめっきり音沙汰がなくなってしまったが、その世界観や悲劇的なストーリーは多くのプレイヤー達を魅了し、(知り合いによると「沼」)今尚多くの音ゲーマー達に愛され続けている。かくいう筆者もその世界観に魅了されたひとりであり、このゲーム(主にポップン)からは沢山のことを学んだ。わたしを知らない世界へと導いてくれたからか、今でも好きな曲が多い。
この中に、リフレクビートが初出の「meme」という楽曲(インスト曲)がある。この曲は、ゼクトバッハ世界の中で重要な位置を占める曲であり、ある意味全ての始まりとも言えてしまう曲である。ちなみに筆者は必死でフルコンしたが、Sランククリアは出来なかった。
ミームというのは、人から人へと伝播する情報のことである。ネットを介して流れてくる情報や、テレビが伝えるニュース、もっと言ってしまえば口コミや、更には嘘までもがミームにあたる。ある意味、我々の世界はミームによって形作られているといっても過言ではない。日々変化していく世界は、カラフルなミームが彩っているから在るともいえる。
ミームを一から作り出し、受容するには「知覚(クオリアなど)」が必要であるが、ゼクトバッハの世界ではそれらを最初から持たないようプログラムされた種族もいた。彼女達(掲示板やTwitterの情報によると、全員女の子らしい。このことから星の民の『性差がない』は単に一つの性に偏らせた結果なのではないか、と考えている)はたった一人を除いて全て死に絶えてしまったものの、ある理由から千年は保っていた(よく千年保ったな)。彼女達は、世界のバランスを保つ為だけに混沌を
ミームが齎す要素について
○感情の形成
○欲望の発生
○文化の形成
○戦争の勃発
○差別や虐待(というかその前に比較がある)
○宗教などの発生
○支配者が現れる(というか格差が発生する)
○道徳などの形成
他にもあるだろうが、ざっとこんなものだろう。少なくとも、ゼクトバッハ世界におけるヨアの時代はこれらに疲弊した人類が、全てのミームを排除して人類をデータベース化。永遠の存在としてある意味人類は「絶滅した」。少なくとも、暴力を振るう必要はなくなり、五感も要らなくなった。
『人は死を恐れた
つまりは変化を恐れた
そしてついに変化自体を忘れてしまった
そこにはもう何も残っていないのに』
この一文から考えるに、この世界の人類はただ魂(意識?)だけがデータとして存在し、感情は愚か何もない(徹底的に安全ではあるが、進化としては行き止まりで尚且つある意味で満ち足りた状態)だったのだろう。人類全員がこうだからだろうか、もう名前で識別する必要も無くなり、数多の文化はゴミになった。恐らくは皆が病むこともなくなり、無機質なネットワークの中、ただ歯車として存在するのみで、オワコンとしか言いようがない世界。幸福ではあるのだろう。皆様は絶対の安全と日々変化する世界、どちらを秤にかけますか?
おまけ 病原体はミームたり得るのか
世の中には生まれつきの病や奇形で、比較される人がいる。かくいう筆者もそのひとりで、幼い頃から少しの間入院生活を強いられてきた(ドラクエやってたりしてクソ快適だったことは内緒)。
先天的な病気や、奇形、障害の原因は大体が「不明」(一応、遺伝子異常と判明している場合がある)だが、人間が生物としてプログラムされる際に、いや、人間に限らず生物が生物としてプログラムされる際に、「変化や進化を齎す為の要因」としてインプットされているのだろうか。だとしたら、(それで不幸になる人がいるので)ありがた迷惑としか言いようがない(ただ、最近では先天的に特定のウイルスに対する抗体を持つデザイナーベビーが産まれた、らしいのでもしかしたら先天的なものも含めてあらゆる病気に一切かからない人類も出ない訳では無さそうだ)
おまけ2 全ての現象を一言で片付けてしまうと
自然現象以外の人為的な現象を一言で片付けてしまうと地味に「ミーム」へ辿り着く、と筆者は確信している。少なくとも根幹はそうだ。変化を齎すものだから。
おまけ3 「 記録出来る変化があるのは素晴らしい」のか?
『わたしは記録する
記録できる変化がここにはあるのだ
それはなんと素晴らしいことか』
ヨアくん曰くそうらしいが、筆者は人間という生き物は不必要な歴史を歩んでいたと感じる。例え小さな世界の出来事でも、変化は必要ないと思えるくらいには。
別作品とリンクする箇所も存在するが、少なくとも今回はこれまで。長々とありがとうございました。
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