第44話 想いは…②

 また、人を信じる事ができなくなった俺は部屋で布団に包まって1日を過ごしていた。

 

 「さくまにぃ。大丈夫?たいきにぃから手紙来たよ。いっしょに読もうよ」


 「今はそんな気分じゃない。悪いけど一人で読んでくれ」


 部屋の外から心配して声をかけてくれた紗季を追い返す。

 俺は今は誰とも喋りたくなかった。

 

 一人で考える。

 よく考えれば、あれは本当に西川さんの意思なのか?

 もしかして、別の人格の西川さんがやった行動なのでは?

 その考えが正しいとして、それは西川さんは以前から大智と交流があったということになる。

 やはり、俺は騙され弄ばれていたのか。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る