　「あなた、佐阿くんと親友だったの？」

　「そうだよ。あいつは今は親友と思ってくれてないけど」

　「…佐阿くんはさ。別れたんじゃなくて、向こうが浮気して別れたって言っていたのに何であなたは佐阿くんから別れを切り出したって言ったの」

　この質問に対して大智は答えるのを少し渋った。

　私の読みでいくとこの話の真相は。

　「俺の胸ぐらを掴んできたんだし、もう気づいてそうだから言うよ」

　大智は話すと言った。

　（今言わなかったってこの子は佐阿の為なら真相を知るために調査だってする。それくらい必死な目をしているから、遅かれ早かれバレるだろう）

　そう思って大智は話す事にしたのだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい