第22話 消えたい理由①

 場所を憲の部屋に移して西川さんが服を着てくるのを待った。


 「…お待たせ」


 初めて見る西川さんの制服以外の姿。

 パーカーにジャージとラフな格好であったが新鮮味があってとても可愛く見える。


 「兄さん。見とれてないで話を始めましょ」


 「ば、ばか。見惚れてねーよ」


 憲が言う話し合いとは何故、西川さんは隠れていたのかだそうだ。


 「……………」


 だが、西川さんは黙り込んでしまっていて会話にならない。

 

 「僕が邪魔者ですか?分かりました。兄さん僕は少しの間部屋を出ます。その間になんで隠れていたのかを聞いてください」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る