第17話 デートの誘い方①

 お昼休み。

 俺は夏季と二人で昼食を食べていた。

 何故、と言うと俺が夏季に相談があると言って頼んだのだ。


 「それで、相談ってなんだ?」


 「実は、俺。西川さんと今付き合っているんだ」


 「それで?」

 

 俺は夏季が驚くと思っていたが、夏季の反応は俺の予想の反対だった。

 

 「うん?どうした?」


 「いや、夏季があまりにも反応しなかったから。俺が西川さんと付き合ってるって言ったら、もっと驚くと思って」


 「隠してるつもりだったら、もっとしっかり隠せ。この前屋上でイチャイチャしてるとこ見たぞ」


 あの時、屋上で見ていたのは夏季だったみたいだ。


 「もしかして。みんな知ってるのか?」


 「いや、俺以外は多分知らないと思う。俺は誰にも言ってないからな」


 夏季は本当いい奴だ。

 

 「…これは噂なんだけどな。何であんなに西川は誰にも反応しなくなったのだと思う?」


 夏季は自分が知っている限りの事を教えてくれた。

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