第15話 元彼女?②(by西川 無華)

 「「……………」」


 私は今、この鈴と言う子と二人で帰っている。

 こうなったのは、鈴が。


 「えっと、佐阿くん。西川さんの家は駅を通り越してすぐのところなのね」


 「それであってるけど」


 「じゃあ私と駅まで一緒に帰りましょう」


 「なんで鈴が、一緒に行くんだよ。俺が行くから」


 「む、女の子同士の話がしたいの。…そうだ。紗季ちゃん、佐阿くんの部屋にある小さい金庫。あれのパスワードは1128」


 「な、なななんで鈴が知ってるんだよ」


 「ずっと前にその中の宝物見せてもらったから。まだあったんだ」


 「っておい!紗季、俺の部屋に行くなって……」


 「さぁ。邪魔者はいなくなったから行きましょう」


 「…………」


 私は言われるがまま、外に出て今の状況になった。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る