『高嶺の女王様』
凛「そういえば、もうすぐクリスマスですね」
熱「俺っちは今年も独りなのかぁぁぁぁぁ!!!!!! ぬおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
凛「熱血さんって、天才球児だったのにモテなかったんですか?」
熱「モテたぜ!! 最高にモテたぜ!! けどな!! タイプの女がいなかったんだ!! キャーキャーうるさいだけの女なんか願い下げだぁ!!!!」
凛「そうだ、熱血さんはドS女王様が好きなんだった」
熱「トットロ!! 俺っちを踏みつけて罵倒してくれぇ!!!!」
凛「嫌です。でも飛び蹴りならいいですよ。──トリャアッ!!」
熱「Σグフォッ!!!」
凛「どうですか?」
熱「いいぜ!! いいぜぇ!!!! けど何かが足りねぇなぁ!!」
凛「きっと、私が真のドSではないからですね」
熱「女がそれでいいのか!!」
凛「女をなんだと思ってんだ」
熱「百合花先生の子供なら、ハイヒールとムチが似合う女になるはずだ!!」
凛「私の個性を殺さないでください。っていうか、ママがムチ持ってるとこなんて見たことないんですけど」
熱「俺っちには常に見えてるぜ!! 見えてなくとも妄想で完璧に補えるぜぃ!!」
凛「恐ろしきドMパワー」
熱「だが百合花先生は諦めた!! 不倫はいけねぇからな!!」
凛「そういうところは真面目で安心しました」
熱「男は真面目なド変態であるべきなんだ!!」
凛「ちょっと何言ってるかわからないです」
熱「実際、ドM男は多いと思うぜい!!」
凛「そういえば、隼人さんもドMだった気が……でもあれは演技かもしれないし……」
熱「真のドMでなければ、あそこまでクオリティーの高い演技は出来ないぜい!!」
凛「それもそうですね。 ──Σハッ!! ということは! 私は必然的にドSにならなければならないということですね!? どうしよう!!」
熱「俺っちが特訓相手になってやるぜい!! さあ!! 遠慮なく踏みつけてくれ!!」
凛「わかりました!! ──さあ! 私の前にひれ伏しなさい!」
熱「はい!! 女王様!!」
凛「(勢いづけてはみたものの、やっぱりなんかヤだな……)この醜い変態が! 本当は、私以外の女に踏みつけてもらいたいと思っているのでしょう!?」
熱「はい!! 本命は世麗奈っちです!!」
凛「(え、ナルシーさんじゃないの?)正直な愚か者ね! そんな愚か者は、そのまま一生地面に這いつくばっていなさい!! このカスが!!」
熱「かしこまりました女王様!! ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
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