世界
ここは赤道に近い場所。辛い料理で有名な国だが、そんな賑やかな場所ではなく、ここは薄暗いところだ。勝手に人の車の中に入りある人を待つ。
とある男が運転席に入ってきた。
「รับความสามารถ」(能力はもらう)
俺は男にそう言って能力を奪う。そして記憶を消す。
男がしばらく眠りについた。俺は車からでてスマホを開く。
なぜこんな強制的に能力を奪っているかというと俺は能力者がどこにいるか分からない。
つまり探しように探せないので鬼瓦に協力してもらい能力者が分かる能力を探した結果がこれだ。
案外簡単に手に入れたのでスマホの地図をみる。地図には赤い点がいくつも浮かんでいた。青い点もある。黄色の点も。
予想だが、赤い点が能力者。青は能力になんならかの変化があったもの。黄色は能力に支配されたものだろう。数の割合をみると黄色は今のところ一つしかない。
とりあえずあっているか見に行こう。
地図を頼りに俺は黄色の点へ進む。
たどり着いた場所は駅のホーム。駅はボロボロたくさんの被害者がでていた。
救急車に運ばれて行くもの。応急処置をされているもの。逃げるもの。
俺は急いで駅の中へ入っていった。
中へ入っていくと足が湿ってきた。
「水?」
浸水していた。
相手の能力は水を生み出す、または操るだろう。もしくはその両方を鬼人化となり得たかのどれかだろう。とりあえず中へ急いだ。
奥から発砲音が聞こえてくる。俺がたどり着く頃には何人もの警察らしき人が血を出して倒れていた。
「หนีไป」(逃げるんだ)
俺の足首を掴んだ警察の男が言った。
僕は言語共有能力により、相手がなに言っているか分かるようになっているので言葉大丈夫。
「ไม่ต้องกังวล ฉันจะช่วยคุณทันที」(安心しろ。すぐに助けてやる)
俺は日本語に言ったつもりがいつの間にか言語が変換されていた。
能力ってすごいな。
今更関心をした。
目の前に広がっているのは、能力に支配された人。その被害にあった警察官数人。
支配された人に近づく。人は鬼のような角を生やしていた。
「ぐあ‥‥‥ぐわああああ」
近づくなと言うように吠えていた人は手のひらに水を固め鋭い形に変形させた。それを何個も生み出し、一斉に放つ。曲を描くように俺の背後からそってくる鋭い水や正面から一直線に襲ってくる水、上から横からと完全に包囲された。
だが、その水は俺には届かなかった。
シールドの一段階上の能力、結界。物語でよくある異世界転生。中学生の頃はよく読んでいた物語。そこに出てくる結界にものすごく似ている為、結界と名付けた。逆にこれを結界以外でどう呼ぶのか分からない、と言うのもあるのだが‥‥‥。
結界によって守られた俺は、鬼人化になっている人に向かって拘束の能力を使う。拘束された人は拘束の紐をつたるように電気を流し込む。
「ぐわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
数秒後、さっきまで人だったものは息を絶えた。
俺は即座に警察に治癒の能力を使う。
傷は治っていく。大量出血しているものは倍増の能力を使い、血の量を増やす。
全員の治療が終わると俺は即座にその場を離れた。
その後近くにいた能力者の能力を奪い、エニアメア症を直し、アジア州は能力の存在が消え去っていった。
最近、頭痛がひどくなる時が多い。薬を飲んではいるがなかなか治らない。今は能力で治すことが出来るが、いづれ限界が来るだろう。しばらくアジアの様子見として休むことに決めた。
観光地も回ってみよう。
みんなと離れてからもう三ヶ月。みんなどんな感じだろうか。
変わらず元気に過ごしているかな。
速く帰らないとみんなが心配する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます