藤ちゃんの見える非日常

第8幕藤ちゃんの見える非日常

玲奈(これで仲のいい幽霊さんと妖怪さんには卒業が近いから、もうすぐでお別れって言う挨拶が出来たかな。これでひとまず安心だ。あとは卒業までいつも通りみんなと接しよう!)

涼子が駆け足で玲奈のいる教室に戻って来た。

涼子「大変だよ!4年の子達がこっくりさんを始めるらしい。途中で指を外したらとり憑かれるんだよね?」

玲奈「そうだよ。それはマズイね。止めさせないと。4年生の教室に急ごう!」

2人は4年生の教室に駆け足で急いだ。

しかし……

昼休みの終わりのチャイムが鳴り、4年生は途中で終えて10円玉から指を離してしまった。そうすると、こっくりさんが玲奈の目の前に姿を現した。

こっくりさん「お前らか。私を呼び出しておいて儀式を途中で辞めて、私を侮辱した愚か者共は」

玲奈「この子達4年生は昼休みが終わったから儀式のルールをちゃんと把握せず指を離してしまっただけよ。だから許してあげて」

4年生女子「先輩は誰と話しているの?」

涼子「たぶん、こっくりさん」

4年生男子「マジ!?」

こっくりさん「一人は呪って帰るぞ」

玲奈「ダメよ!私が許さない。お願いだから、何事も無かったように帰って欲しいな」

こっくりさん「お前は霊と話せる体質のようだし、熱意も伝わった。お前に免じて今回は愚か者共の始末は無しにしてやる。ありがたく思え」

玲奈「ありがとうございます」

こっくりさんは消えて行った。

          *

私の非日常は突然にやって来て、あっけなく終わった。

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