呪縛霊裕子との日常
第2幕呪縛霊裕子との日常
キーンコーンカーンコーン
先生「授業お疲れ様。次の授業の準備を忘れないようにしてね」
生徒一同「はーい」
涼子「次の授業は社会かー。つまらないんだよねー。そう思わない?玲奈ちゃん」
玲奈「そう?私は好きでも嫌いでもないけど?あっ、裕子ちゃんが現れて来ているよ」
涼子「おおー幽霊の裕子ちゃんか」
玲奈「フムフム。そうなんだね」
涼子「裕子ちゃん、なんて言っているの?」
玲奈「裕子ちゃんは社会の授業は時代によって勉強する量が多くなるから、その分内容の薄い年もあって、年齢によって社会の授業の勉強の覚えている範囲が違うって。だから今勉強出来る範囲は勉強した方がいいらしい」
涼子「なるほど。さすが自殺して学校の呪縛霊になっただけあって、学校のことは詳しいね」
玲奈「フムフム。そうなんだね。でもその考えは変わらないんだね」
涼子「今度はなんて言ったの?」
玲奈「裕子ちゃんがまた、あなた達も自殺すればいいって。そうすれば今より賢くなるって」
涼子「またかー。でも仕方ないよ。いじめを受けて校舎から飛び降り自殺した訳だから」
玲奈「そうだね。亡くなった時の想いや念は幽霊になってからじゃ変わるのは珍しいからね」
涼子「裕子ちゃん、他に勉強しておいた方がいい科目ってある?」
玲奈「フムフム。なるほど。算数がいいみたい。あとは国語と英語と理科」
涼子「結構あるなーハハッ」
玲奈「将来の進路の為だって」
涼子「へー」
キーンコーンカーンコーン
玲奈「裕子ちゃん、授業が始まるからお話しはまた今度ね」
涼子「裕子ちゃんまたね」
玲奈達と呪縛霊裕子との日常の一欠片であった。
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