一番弱い子
弱いから強い奴に頼る
頼もしいから依存する
依存する為に他人を立てる
人は支え合って生きている
言葉通りだと、やっと実感できた
でも、そんな背中合わせ
ずれてしまえば終わる
パシリの奴は、びくびくするどころか
自分は被害者だと言っていた
がんばって、がんばって
がんばるから犯人にされた
「おまえはとめなかったじゃないか」
その一言で弱い子は泣き崩れた
依存していたから仇になった
敗北者だから犯人になった
当事者よりも軽い責任が弱い子には重くて仕方がないものだったらしく
弱い子は電車にはねられ死んでしまった
踏切の途中の溝部分に足を挟んだらしい
可哀想に
弱くて可哀想に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます