最初の友達
その影響を受けた『黒』の生まれ変わりである少女シエスティナは、
そしてケイル達に協力すると告げた『黒』は、自身の肉体とも言うべき
更に自らを戦力として、アルトリアすら手も足も出ないメディアと相対する事を伝えた。
一方その頃、マナの
しかし傍に居る
それでもアルトリアは、
メディアは映像から視線こそ逸らさず、周りを飛び回りながら撃ち続けるアルトリアに呆れ気味の声を向けた。
「――……そろそろ諦めて、一緒に見たら? これから面白くなりそうだよ」
「だったら、
「それはダメ、大人しく
「ッ!!」
視線を向けず微笑みながらそう声を向けるメディアに、アルトリアは表情の強張りと攻撃を更に強める。
本来ならば地形すら大きく削るアルトリアの攻撃を、メディアは
それでも攻撃を続け激しくさせるアルトリアは、
それが闇雲な
「『
「!」
「残念。『
「……つまり、それが
『
そして両腕を真上に翳し、自身に膨大な
更に溜めたエネルギーを溜め続ける両腕をメディアに向け、巨大な砲撃を放つ。
しかし『
マナの
その
逆にメディアは
「おっ、やっぱり暗い方が映像が見易いね。ありがと、アルトリア」
「っ!!」
砲撃の最中にも念話として届くメディアの
時空間で形成された聖域からは転移では逃げられず、
それでもメディアは自身に対する攻撃を続けている限りは手を出して来ず、それを利用するしかないアルトリア自身は『
しかし
肉体は幾ら癒せても魂だけは癒しきれないアルトリアも、精神的な疲弊を強めていた。
それから一分程、砲撃は続く。
すると『
「――……カ、ハ……ッ!!」
一気に集中力が途切れエネルギーの集束と変換が止まった瞬間、アルトリアは口から血を吐き出す。
それは
『
すると映像を見ているメディアが、低く厳かな声を発した。
「食べちゃダメだよ、それは」
『――……』
僅かに視線を落とし自身の肩回りに纏う『
そしてメディアの命令に従い、『
一方でアルトリアも落下しながら一時的に意識を戻し、背中に持つ六枚の翼を羽ばたかせて落下速度を抑える。
そして両手と両膝を着きながら着地すると、荒い呼吸を零しながら胸部に発する鋭い痛みに耐える様子を見せた。
「ハァ……ハァ……。……グ……ッ」
「言ったでしょ。君の
「……は……?」
「君が今まで私の貸した
「……な、何を……言って……っ」
「そのまま
「!」
「それと、なんで私が君と遊ばなくなったか。……自分の育てた
「……アンタ……ッ!!」
顔を上げながら声を向けて来るメディアに、アルトリアの表情は険しさと厳しさを含む歪んだ表情を浮かべる。
するとアルトリアの背に有った六枚の翼が同時に崩れ落ち、
それを確認したメディアはついに立ち上がり、アルトリアへ視線を向ける。
「じゃ、返してもらおうか」
「ク……グ……ッ!!」
自身の
その状態はウォーリスの
するとメディアは近付き、四つ這いになっている姿を見下ろす。
そして顔を僅かに上げながら鋭い眼光で睨むアルトリアに、
「そういう
「……!」
「安心しなよ、本当に命までは取らないから。――……これから君は、普通の女の子に戻るだけさ。
「……ッ!!」
メディアはそう告げると、身を屈めながら自身の右手をアルトリアの額に近付ける。
身体が動かず逃げられないアルトリアは、僅かな抵抗として顔を伏せながら額を地面へ擦り付けるように伏せるしかなかった。
しかしメディアの右手はアルトリアの金髪を掴み、無理矢理に顔を持ち上げる。
そして左手を動かし、乱れた金髪の隙間から見える額へ緩やかに付けようとした。
「……ん? ――……!!」
それに気付き顔を上げたメディアは、次の瞬間に掴んでいたアルトリアの感触が消え、左手はそのまま何も触れずに虚空を彷徨った。
メディアは消失したアルトリアを探すように立ち上がり、別方向を見る。
するとそこには、地面へ座るアルトリアと一人の女性と立っていた。
それを見たメディアは僅かに驚きながらも、微笑みの声を向ける。
「……やぁ、大きくなったね。リエスティアちゃん」
「!」
そこに現れたのは人物を見て、メディアは『リエスティア』の名で呼ぶ。
するとアルトリアは驚愕しながら青い瞳を見開き、状況が一変しながら自分自身の隣に立つ人物を見た。
そこには長い髪を
アルトリアはそれを見てリエスティアだと思いながらも、過去と未来の
そこで驚愕しながら瞳を見開くと、アルトリアは驚きの声を零す。
「……アンタ、まさか……!」
「――……お待たせ、アリアさん。……いや、ここは『アリス』と呼ぶべきかな? 昔みたいに」
「……クロエ……!」
隣に立つ女性の雰囲気が幼い時に出会った
そしてアルトリア自身も、『クロエ』と名乗った少女の名を口にした。
こうして
それこそが過去のリエスティアであり、成人した
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