傭兵となって帰ってきた青年は、幼なじみの少女に告げた。―坂の下で別れる前に―

作者 永野水貴(ながのみずき)

太陽が冷酷に見下す二人の絆の物語

  • ★★ Very Good!!

幼いころに村を出て傭兵として数多の死線をくぐり抜け、何もかもが変わってしまった主人公のユージーンが7年ぶりに村に帰ってくると、少し大人びただけで昔とほとんど変わらない幼馴染の少女エミリーがのほほんとした笑顔でそれを迎えた。

そして、エミリーは人々のためにその身を太陽に捧げる決意を語り、死の意味を知るユージーンは思い留まらせようと無力感に苛まれながらも翻意を促そうと声を荒げる。

その日が訪れ、決意を胸に太陽の坂を登るエミリーの手を、同じく決意を胸にしたユージーンが強く掴んだ……


典型的な逃避行モノのシチュエーションながら、その牧歌的でありながらもほんのりダークで雰囲気のある世界観と二人の絆と想いがしっかり描かれた作品です。

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