500ページの夢の束

500ページの夢の束 前編 初投稿、覚えていますか?

 小説や脚本、漫画等の「自分で作り上げた作品」を投稿もしくは持ち込みをした経験の有る人ならば、殊更に刺さりまくるコメディ映画です。


 何でこういう前置きをするかというと、冒頭での経験が有るかどうかで、観賞中のテンションが全く違ってきますので。

 「スター・トレック」のネタ満載であるとか、ダコタ・ファニングの演技を観たいとかの要因より、「困難を乗り越えて作品を持ち込む若者」という展開に燃えてしまいまして。

 実際に作品を完成させて持ち込みまで実行した経験者ですので、俺。

 先程、WOWOWで観賞し終えて、是非とも、この映画を紹介したくなりました。

 高校生の頃、漫画を描いて都内の出版社まで持ち込みをした過去が脳裏に蘇り、感情移入度が異常に昂まりまして。

 さて、紹介致します。



 ダコタ・ファニングが演じるウェンディは、自閉症の十七歳。自立支援ケアを受ける為に、唯一の家族である姉と別居中。グループホーム生活です。

 横断歩道の渡り方すら危なっかしい常識レベルですが、「スター・トレック」の知識は他のトレッキースター・トレックのファンが畏怖する領域。

 今のウェンディの生き甲斐は、「スター・トレック」の脚本コンテストに応募して、賞金を得る事。

 その賞金があれば、姉夫婦は家を売る必要が無くなるので一緒に住めるという未来予想図を描いていたのですが、面会に来た姉は再び一緒に暮らす案に難色を示し、ウェンディの癇癪が爆発。

 心を落ち着かせようと不貞寝したウェンディが夜七時に目を覚ますと、恐ろしい事態に気付きます。


 今日中に脚本を郵送しないと、コンテストの応募締め切りに間に合わなかった!

 もう夜なのに!


 必死に間に合わせる為の方法を考えるウェンディは、「バスに乗って脚本をロサンゼルスハリウッドの会社に直接持ち込む」作戦を決意。

 夜中の外出は流石にまずいので、翌朝ロサンゼルスへ向けて出発。


 まずはロサンゼルス行きのバスを探す事から。


 そこから!?

 ええ、そのレベルで危なっかしい主人公の一人旅なのです。

 米国だし。

 日本なら、十七歳の美少女が一人旅をしても、あんまり心配しないけど。

 米国だし。

 しかも、ペットの小型犬ピートくんが付いて来てしまいます。

 このピートくん。

 愛くるしいけれど、駄犬です(笑)

 ペナルティが増えている!

 米国だし。



 この先は、作品を観賞してから、進んでね。

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