コンバーターズ ~五感の変換者たち~

作者 糸本基

77

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★★★ Excellent!!!

タカ・クモ・ナマズ…これらヒトの持つ「五感」をはるかに凌駕する驚異的な超感覚を有する生物がこの世には存在しています。

だが、もしその「異能」にヒトが目覚めたとしたら?

すなわちそれが、この作品のタイトル「変換者─ ─コンバーター」と呼ばれる者たち。

出自も生い立ちもバラバラで、性格や思考、そして信義・信条さえも異なる彼ら五人の登場人物たちは、世間とは隔絶した状況で秘密裏の「実験」に強制参加させられることになります。

物語が進むにつれ、次第に観察者と被験者、また被験者の間でも関係性と想い、思惑が変化していく。それはまるで「異能」に魅入られ侵食されていくかのよう…。

異能の血脈は、日本各地の神話伝承がモチーフになっているようで、オオヤマクイ、レタッチリ、などなどちょっと、どきり、とする妖しさに満ち溢れたネーミングが伝奇系小説好きにも刺さるポイント。

また「実験」の場面では、銃火器の描写やコールサインなど、ミリタリー物を好む読み手も惹きこまれる要素が。

いまだ明かされていない謎の部分もあり、続きが待ち遠しいオススメの一作。

これから読む作品をお探しの方は、ぜひご一読いただきたい。

★★★ Excellent!!!

動物は人間より五感が優れています。その動物とリンクされていると仮定される人物をコンバーター。コンバーターは変換者の意味です。ネーミングセンスいいです。

異能力ものですが、本作はそれぞれの能力の説明が説得力あります。動物知識を交えてながら解説するのが面白いです。


読みやすい文章です。
戦闘は能力を駆使して、面白いです!

★★★ Excellent!!!

物語の進行がスムーズなので、テンポ良く読めます!
中でも戦闘シーンは迫力満点。五感という変わり映えがある異能を個性あるキャラクターが駆使する描写は圧巻です。

また、日常描写も繊細で会食シーンは実に優雅に描かれています。
作者様がお洒落な店に良く足を運ぶからでしょうかね? 色々なお店の描写が実にリアルでお腹が空きます。

個人的には恋の行方が少し気になっています。果たして、凪で進むのか荒れるのか……楽しみですね。

是非、皆様もご覧くださいませ|ω·)و ̑̑

★★★ Excellent!!!

特別な家系に生まれ、特殊能力を継承した者達の物語です。

バトルシーンは重く、社会的な事情が語られるシーンは硬派な空気感がある。でも読みやすいのです。
それはきっと、端的な表現ながら熱量のある文章と、特徴がはっきりしたキャラクター達によるものでしょう。


ゲームなどの娯楽に小説はシェアを奪われ始めていますが、このようなアクションノベルなら対抗できるかもしれません。

★★★ Excellent!!!


 戦闘シーンにテンポがあって、すっとリズムよく読むことができました。
 その速度感が、すっごく心地良いです。
 こういった淀みない文章は好きです。

 それでありながら戦闘描写は緻密。
 と、いっても情報過多でもない。
 達筆の描く剣豪小説のような、一瞬のキレ。
 それが想像力をかき立てつつ、情景が目に浮かびます。
 作者の脳裏に浮かんだシーンと、読者が浮かべるシーン、その映像は間違いなくシンクロしています。
 そう、確信できます。

 こういった作品は強いです。
 強度があります。
 本物の小説です。
 物が違う、本物の小説。
 それがこれです。
 間違いなく、こぶしを握って言えます。
「我々はこういった物語が読みたいのだ!」


 さらに異能者のその興味深い能力。
 ネタバレになるので子細は書きませんが、これがもういろいろと想像力をかき立てらる。
「あんな活躍するのかな」「こんな戦い方があるかな」
 もう想像が次から次へと湧いて止まらない。


 確かにまだ一話、そして数千文字ではあります。
 でもここで小説を探訪する我々の大多数は、小説の達人でもある筈だ。
 その我々は、その冒頭で出来を見抜くことができる。
 たった数行、数十行で、得た感触。
 それは最後まで変わらない。
 それくらい読んで読んで読みふけった、その我々。
 だから分る。
 この物語は追跡するに足る小説であると。


 そして、このような作品が第一話から読める。
 だからネット小説は面白いです。
 今後を予感させます。

 興奮してレビューを一気に書いてしまいました。
 ですからパッションのまま綴ったことをお詫びします。