閉店間近のスーパー、にこにこマート。閉店セールに向けての準備を進めていた沢渡店長と新米社員の高橋くんでしたが、そんな最中信じられない事が。なんと二人はお店ごと、異世界に転移してしまったのでした。
そして飛ばされた異世界で、二人はにこにこマートの営業を続けていく……。
異世界転生ものの小説は数多くありますけど、彼らは勇者になるわけでもチート能力を授かるわけでもありません。やるのはスーパーの経営なのです。
いきなり現れた見慣れぬ建物に興味を惹かれてやって来たのは、人間ではなくモンスター。スライムやドラゴンなど数多くのモンスターがにこにこマートを訪れ、やがてそれらは従業員となり、皆でスーパー経営をしていくのでした。
本当ならモンスターは怖い存在ですけど、この作品に出てくるモンスターは愛嬌があって親しみやすい者達ばかり。特に不器用だけど頑張り屋のスライムくんが可愛いです。
にこにこマートとそこで働く人たちのことが大好きで、皆のために奮闘するスライムくん。これほどまでに可愛いスライムを、今まで見た事がありません!
モンスターと人間が仲良く経営するスーパー、にこにこマート。新感覚の異世界ファンタジー物語です。
もはや説明不要なくらい一大ジャンルとなった異世界転移ですが、スーパーマーケットが転移したなんて話が、いったいどれだけあるでしょう。
スーパー、にこにこマートと共に、偶然異世界にやって来た、店長の沢渡と、店員の高橋。異世界ではお馴染みの、チート能力なんてものはありません。
色々あって、モンスター達と一緒にスーパーの営業を始めるのですが、なにしろ人間の常識なんてまるで通じないモンスター。業務どころか、まともな話をするだけでも一苦労。やっぱりモンスターでスーパーを回すのは無理なのか?
ですがそんなモンスター達も次第に仕事を覚えていき、何より愛着が沸いてくるのです。特にスライムくん。スライムくん! スライムくん!!!
三回もスライムくんと言いましたが、これもそれだけ彼に思い入れがあるから。
なぜかって? それは、読んでみれば分かります。
閉店が迫ったスーパーマーケット、『にこにこマート』がですね、なんとびっくり異世界に転移(これもある意味移店ってやつなのかな?)しちゃうんです。
でも、転移したのはにこにこマートだけではありません。そこの店長沢渡さんと、それからバイトの高橋くんも一緒です。
ここで「おうよっしゃ!これが異世界か!待ってろハーレム!」となるわけもないんです。普通の神経してたらいきなり見知らぬ土地に飛ばされて「ステータス、オープン!」とかやりませんからね。
ですが、うろたえているばかりでもお話は進みません。沢渡店長と高橋くんは力を合わせて営業を開始します。
お客様!袋を勝手に開けないでください!
お客様!店内での炎はご遠慮ください!!
やはりモンスター相手に商売は無理だったのか……?と思いきや、救世主登場!皆大好きスライム君です!!!
何やかんやあってスライム君たちモンスターを雇い、今日もにこにこマートは営業中!!
とはいえ、なかなか順風満帆にはいかないようで……?
一難去って、また一難!
時に笑いあり、時に涙ありの異世界ファンタジーです!
個人的にはもうスライム君が可愛くて可愛くて仕方がありません!!
嵐の夜、閉店間際のスーパーごと、異世界に飛ばされてしまった店長の沢渡と、店員の高橋の男性二人。
異世界へ来たけれども、やることは……日本と同じ、スーパー経営!?
けれども、そこは異世界。お客さんはモンスター達ですし、お金だって違いますし、店員は二人だけですし、なにより電気もありませんし……。
そんな中、二人はあきらめずにお店を開き続けます。
モンスターを店員として雇って。
右も左もわからぬ中での異世界スーパー経営。
出てくるモンスター達も個性的で、特に素直で純真なスライムくんが可愛すぎます!
一風変わったほのぼの異世界ファンタジー。気になった方はぜひどうぞ!
ある日、にこにこマートは閉店することとなり、在庫セールを終えた。店長と新人の二人が、店を名残惜しんでいると、そこに雷が落ちる。そして、店ごと異世界に来てしまったのだ。どうやら、転生ではないらしいが……。
戸惑っている中、モンスターたちがやってくる。もちろん日本の常識も日本円も持ち合わせていない。しかし、店長と新人は、モンスターを雇ってにこにこマートを経営することにする。しかし近くの町では、モンスターが邪険に扱われ、店長と新人もモンスターの仲間と勘違いされる。腹を立てながらも店に帰り、モンスターたちと店をやりくりしていると、モンスターと仲の良い村があると判明する。そこで仕入れをすることで、店は通常販売できるようになる。そして、町からパン屋の娘を雇い、店の看板商品もできる。電気が使えるのは、発電ゴーストのおかげ。パンが焼けるのはドラゴンのおかげ。店が回せるのは、骸骨やスライムのおかげ。総菜があるのは、軍隊蟻のおかげ。電気ゴーストのストライキや、店員同士の嫉妬、試食トラブルなど、経営は一筋縄ではいかない。それでも、「転んでもただでは起きない」という姿勢で、次々とアイディアで困難をチャンスに変えていく!
しかし勇者一行が現れ、アイテムでにこにこマートと同じ店を隣にオープンさせてしまう。ライバル店の登場に、困り果てるが、ここもアイディアで乗り越えるのだった。そのアディアとは?
そしてある日、すっかり従業員として成長したモンスターたちが、店に出勤しなくなってしまった。一体何があたのか?
今までになかった異世界スーパー経営物語!
とても読みやすく、すらすらと拝読でき、場面が浮かんでくるようでした。
これは面白いです。読まないと損です。
ほのぼのとしたやり取りが、たまらなく好きです。
是非、是非、御一読下さい。