箱庭の旅人 ~ただ一度、名を呼ぶための物語

作者 水凪 らせん

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★★★ Excellent!!!

 ある日目覚めた少女には名前がありませんでした。

 ――朝目覚めて誰もいなかったら、世界の端に行く。

 心の中にある、たったひとつの約束をたよりに旅立った少女は、最初に出会った女性から『ポノ』という名前をもらいます。

 空気を読まない不思議な扉に導かれる先々で、ポノを出迎える人々。彼らとの交流。あまりにとうとつに訪れる別れのとき。やがてたどりついた『世界の端』でポノが知った真実は――。

 約30万字ありますが、読みやすい文章と魅力的な登場人物たちにぐいぐいひっぱられ、いつのまにか読了していました。

 まずは一章読んでみてください。埋もれさせておくのはあまりにもったいない、ほんとうに素敵な物語。

 人と人。心と心。
 大きくて小さい。
 小さくて大きい。

 心と世界と愛情のお話です。

★★★ Excellent!!!

読み終わった時、うわぁ、と泣きました。

不思議な旅人「ポノ」が、「世界の端」を目指して旅をする話です。
しかしながらこの旅の真実は過酷で……。

一言断っておけば、最初はじっくり読んでいました。1話1話。
こういうヒストリカルではない、純然たるファンタジーの話を読むのは久しぶりで、世界観に浸らなくては!と焦っていました。
でも、読み進めていくたび、この話はファンタジーというより、「愛情」の物語だと受けとりました。どんなに過酷な運命が待ち受けていようとも、暖かく優しい人々。誰かを愛することをやめない人々。そういった人々の物語だと感じました。

一番心に響いたのは、ポノが恋愛を知る過程です…可愛くてよかった。

寒い冬の日、暖かくこれほど透明な物語を読めて、心温まりました。

個人的な推しは「少年(青年)」です!ヤンデレ好きにはたまらない。

★★★ Excellent!!!

ある日目覚めた少女は、自分の名前も、どうしてここにいるのかもわかりません。
ただ、『世界の端に行く』という、誰かと交わした約束の元、ポノという名前をもらって旅に出ます。

少女はいろんな人に出会います。

水門を守る少年。
三角耳の猫紳士。
歌姫。
過疎地の青年医師。

彼らと出会ううちに、ポノの心にいろんな経験や記憶が積み重なっていきます。
身体に蓄積されるのは、宝石のような感情。
手放したくない、大切な仲間たち。

ポノと彼らとの別れは唐突で、そして強制的に行われます。
それはすべて仕組まれたもので……。


という、少女の成長物語なのですが。
ファンタジーではありますが、魔法は登場しません。
獣人はいますが、いずれもハードな男たち。
ふわふわゆるゆるなキャラではありません。
(ただし、ニームニームレインの肉球の破壊力はすさまじい)


私、このファンタジー大好き。

実は、カクヨムコン前に拝読していて、「カクヨムコン時期であれば、全力で応援したいのにっ」と思っていました。
それなのに、この作者さん。
カクヨムコンが始まる前に、また、楽しそうなファンタジーを掲載し始め……。
「なにをやっておるのだっ」と、床の上をひとり、もんどりうったのですが……。

なんと、大幅改稿して戻ってまいりました。
私のポノが。
(注意:誰のものでもありません)
カクヨムコン時期に!!

初見の方については、他の方がいろいろレビューを書いておられるので、そちらに譲るとして……。

以前読まれていた方。
このレビューを見ていたら、戻ってきて!!

私もまだ半分読んだあたりですが。
かなり面白くなっています!
確実にレベルアップしている!

というか、二巡目だから、様々な伏線を丁寧に回収できる!

キャラクターたちの苦難を、「でも大丈夫! 知ってるもん! このあと(ピー)になって、(ピー)が、(… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

目覚めたときには、『約束』しかなかった少女。
名を贈られ、扉を開けて、『世界の端』を目指す旅に出る。

童話チックな始まりに、可愛い冒険譚かと思いましたら。
彼女が旅先で出会う人々の身の上や、起きる事件は、かなり過酷。
しかし、出会う人々は、いい人たちばかりです(獣人含む)。
……三角耳の紳士! いいなぁ私も会いたい!

旅をしながら、少女は感情を覚え、成長していきます。
怒りや、憎悪など、綺麗なものばかりではないけれど。
そして、とても大切なものに出会う。

約30万字あるんですが、読み始めたらやめられなくて、
その夜は寝不足になりました……。
面白かったです。お薦めです。

★★★ Excellent!!!

しかもそのレールの先に希望なんてないことを少女は途中で知るんです。でも走るんです。自分が出会った人々のために。
その姿がとても愛おしく、少女の幸せを願わずにいられませんでした。

そして少女が出会った人々は、ことごとく個性的で人間くさい魅力的なキャラクターで、救いがないような物語なのに、何度も笑わせてもらいました。

文量はかなーりありますが、そこで躊躇ってはもったいない。
優しさに溢れた、ハラハラドキドキの旅がここにあります。

★★★ Excellent!!!

レビューのタイトル長くなりすぎちゃいました。最大35文字全てを費やしました。でも、まだ伝え切れてない!(・-・*)シタニツヅク

この物語は、『ポノ』という少女が『世界の端』を目指す物語です。魔法もチートもない。あるのは、ポノの旅を導く扉だけです。
それだけかと、ブラウザバックしようとしている、そこのあなた! 少しだけ読み進めてみてください。

そして、一章を読了したら、もうあなたは、この物語の続きが気になりだすでしょう。つまり、虜になっているのです!(*’▽’)

ラストを読み終えた私は、泣いてます。今、感動して泣いてます。

ラストスパートが、もう本当に良すぎる。一気読みしてしまいました。素敵な物語を読ませてくれた作者さんに敬礼!(*^-^*)ゝ

あなたも、この不思議な世界観に浸ってみてください。

★★★ Excellent!!!

最初はほのぼのとした童話のような物語なのかなと思って読んでいました。

ストーリーは概要にある通り、小さな旅人の少女が世界の端を目指して旅をします。
旅をする中で彼女は大事なものを手に入れます。でも手に入れたからには、その手から零れ落ちないように守らないといけません。

人としてまだまだ未熟な彼女が自分なりに必死に考えて行動して、目的を果たそうと奮闘します。小さい体に色んなものを背負い込んで、世界に翻弄されながらも一人の人間として成長していく、そんな物語です。

そしてこの小さな旅人の旅が、見ていて本当にキツいのです。
思わず続きを読むのを躊躇われるような展開に物凄くハラハラさせられます。
何度も何度も「もうやめてあげて」と言いたくなるような気持ちになりながら、それでも気付けば読む手を止められない。そんな不思議な魅力がこの作品には詰まっています。

とりあえず第一章、読んでみてください。とりあえずの文量には多いかもしれませんが、一章を半分も読んだ頃にはきっとあなたもこの物語の虜になっているはずです。

★★★ Excellent!!!

えー、なんと言えば良いのか……まず、本作は私にとって新感覚のファンタジー作品でありました。

まず、本作に剣や魔法のド派手なバトルとかチートはございません。
謎多き少女「ポノ」が謎多き世界を旅しながら様々な出会いをし、運命に翻弄されながら「世界の果て」という場所を目指す物語であります。

それだけ聞くと「面白いの?」と思われるかもしれませんが、これが面白いのです。

私も初めは謎だらけの世界を旅するポノという謎の少女を、ただハラハラしながら見守っていました。だって初めは彼女が何者で、なぜ旅をしているのかすら曖昧だからです。
しかし!読み進めるにつれてポノ自身や世界の謎が解けてゆくのが実に快感で面白いのです。そして、旅先でポノが出会う人々が魅力的で愛おしい事……

人によっては最初は取っ付きにくい部分はあるかもしれませんが、少し読み進めてみてください。儚いポノと、愛おしい登場人物達、そして美しくも残酷な世界の虜になる事でしょう。

さぁ、この新感覚ファンタジーをあなたも体感してみてください!

★★★ Excellent!!!

私はこの旅を待ち焦がれていたんだ。自分の名前も、行き先も、尋ねる相手も、なにもかも分からないことだらけ。それでも今日が旅立ちの日だという事は分かる。おっかなびっくり支度をするヒロイン。だけどその心の中には、冒険への期待が泉のようにこんこんと湧きあがっているのです。魅力的なキャラクターたちとのほっこり可愛い会話と、どこか新しい世界への旅。どうぞお楽しみください!