インペリアル・ガード

作者 清水 涙

記紀神話の子孫が、その血縁の「御力」によって繰り広げる異能バトル!

  • ★★★ Excellent!!!

 天皇は、何故日本人の象徴となりえるのか? それは天皇が天照大神の子孫であるからだ。つまり、現在の皇族というのは、神話によって存在意義や権威を保証されている。この物語は、そんな記紀神話によって「御力」という異能を裏付けられた皇族たちと、それを警護する人々の戦いを描いたものだ。
 始まりは、膨大な資料や知識によって構成された世界観に、思わず圧倒されるだろう。その天皇を警護する人々や、御所の配置や造り。まるで本物と見間違えるほどだ。しかし、主人公が専属警護する皇族の娘は、たいそうなお転婆だった。しかもゲームや漫画にアニメと、サブカルチャーが大好き。もはや皇族とは思えないほどだった。
 そんな中、御所にテロリストが侵入し、人質を取ったうえで攻撃を始める。記紀神話の神々の血を引く者たちは、御所内でしか異能を使えない。しかし、神々が「八百万」と言われたように、神々の分だけ多彩な異能力者がいる。それらの力を「御力」と呼ぶ。お力を駆使して、広い御所内で激しいバトルが繰り広げられる!
 
 リミタリーが苦手な方の小生も、神話の異能ということで楽しく一気読みしてしまいました。最初はルビがたくさんあって、難しそうに見えるのですが、すぐにキャラクターたちの言動に魅力を感じ、テンポよく話が進むため、すんなり拝読できました。

 是非、御一読下さい。

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