朝の躍動
「朝の躍動」
走れ
急げ
道を滑走するように
一日のスタートが
やけに
しっちゃかめっちゃかだ
起こしてくれない
母と時計
二人して言う
「何度も起こした」
側転しながら
くるりと宙返り
ワイヤーアクション並みに
優雅でかっこいい
駅のパイプは
人で詰まっている
自分たちで
自分たちを
押し込んで
絞り出される
たくさんのトレイン
駅についたら
よいしょよいしょと
押しくらまんじゅう
ようやく抜け出すと
太陽がさんさん
オレンジの果汁が
降り注ぐ街を
走って
転がって
飛んで
舞って
一日の始まりから
しっちゃかめっちゃか
大忙しで
鼻息吹かして
汗が吹き出て
静かなスーツの
パレードは
ずいぶんと
盛り上がらない
フェスティバル
雨に濡れても
嵐に乱されても
太陽に微笑まれても
走って
転がって
飛んで
舞って
好きなあの人と
勉強するのさ
仕事をするのさ
動かせ動かせ
人を
街を
人生を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます