俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか

作者 辰井圭斗

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★★★ Excellent!!!

1.雪のような温度が伝わってくる、端的で軽快な表現
 あまりにもシンプルな表現で読みやすいのに、同時発生する沢山の心情が十全に表現されていて、それがむやみに熱くなることなく静けさが保たれています。

2.蠱惑的なリアリティ
 これは読んでもいいものか、そもそもレビューを書いていいものかと悩むレベルのリアリティと蠱惑的情調が文章を支配しています。これは語っていいものかと。

3.終わりを志向しない、だからわからない
 完結するために書かれているというより、ひたすら登場人物達の激しさと静けさが行き交っていて、それを語り続けるためにある文章だと認識されたほうがよいと思います。終わるための、展開のためのご都合に動かされていない生のキャラクターたちが魅力です。
 だからこそ、この物語をただ物語と呼ぶのでは、あまりにも浅いのです。


 敢えて具体的な内容は伏せましたが、是非読んでみて下さい。また、作者:辰井圭斗さんの他作品もとても魅力的です。

★★★ Excellent!!!

双極性障害に苦しめられる学生と頼りがいのある優しい先輩のルームシェアライフを描く、凄まじい引力を持つ文学作品です。

主人公に容赦なく襲ってくる鬱と躁は、読者の心をも激しく揺さぶります。
血を吐くような叫びに満ちていながらも、冬の星空のように美しい文章。そして、ストーブのように温かい、ふたりの交流。これは紛れもなく傑作文学作品です。

BL要素がありますが、それだけで敬遠すると絶対に損をします。
本当に、魂のこもった作品です。
とにかく、ひとりでも多くの人に読んでほしいと思います。

★★★ Excellent!!!

美しい物語です。
恋という言葉が安っぽく感じられる、深い情の物語。

前半は苦悩が続きますが、関係性が発展してからの2人のやりとりは可愛らしく、楽しく読めました。

特に「できた人間」の省吾さんが、裏でモダモダしてる描写なんかはとても好きでした。

BLですが、それだけではありません。
優れた人間ドラマです。