【番外編1−2】加湿器問題で夫婦円満〜不便が会話を生む〜
朝6時に努は目覚めるとケトルにお湯を追加し、再びお湯を沸かして寝室を水蒸気で満たしていった。愛理の咳はまだ続いていた。
お湯は10分ほど沸騰すると、どんどん水蒸気になってお湯が減ってしまうため空焚きの危険性がある。そのため、努は出社するまでの1時間の中で、10分おきに水をケトルに入れていた。
そんな看病のせいかもあり、3日もすると愛理の治っていった。
努「治ってよかったねー!」
愛理「ほんと、努のおかげよ!努が朝とか家にいるときにいつもケトルに水を入れてくれたから助かったわ」
努「よかったよかった。でも、早く加湿器買えばよかったね。水汲むの大変だったし、最後の方は2ℓペットボトルに水を入れて待機してたからね(笑)」
愛理「うん、加湿器買いましょ(笑)。でも、すぐに買わなくてよかったなって思うな。手間を考えたら早く買ったほうがよかったけど、努があんなにがんばってくれて私嬉しかったもん」
努「あ、それ大事かも。加湿器を買えばたしかに効率はよかったし便利だったけど、愛理を看病することはできなかったよね」
愛理「うん。不便な状態があったから努の優しさに気づけたんだろ思う」
努「そっか〜。何でもかんでも効率や便利を求めるもんじゃないね」
愛理「そうそう。不便だと時間も使うし手間もかけるから、その分ふたりの会話も増えたでしょ。間違いなくケトルを加湿器代わりに使うことで、私たちは仲良くなったと思うわ」
努「よし、これからもケトルでいこう!」
愛理「え、大変だから加湿器買おうよ(笑)」
努「あれ、買うの?(笑)」
〜3日後、加湿器が到着した〜
努「この加湿器すごいわ〜!入りのタイマーと切りのタイマーのどちらもある!」
愛理「これなら寝てから2時間つけて、起きる前の2時間つけることもできるのね」
努「そうそう。ケトルだとやっぱり空焚きが怖くて寝る時はすぐに電源抜いちゃってたからね」
愛理「ちょっと不便なことしてから最新の家電を買うといいわね!家電に感謝できる(笑)」
努「この加湿器の優秀さがわかるね。こんなに加湿器で会話するとは思わなかったし(笑)」
愛理「この調子だと食洗機買った時も感動して会話が増えそうね」
努「洗い物めんどうだもんな〜!そういえばドラム式洗濯機を買ったときも感動したし!」
なるほどね〜!努くんがケトルに水を何回も入れることで、愛理ちゃんが「あ、また努ががんばってくれてる」って思えたのね٩(ˊᗜˋ*)وケトルと加湿器の両方使うことで、夫婦円満機能があったみたいな(*´罒`*)
家電はどんどん進化していくけど、効率をよくしていくものが多いわよね。効率がよくなると、実は夫婦の会話が減るのよね。だから、ときには不便や面倒をすぐには解消しないで、二人で一緒に乗り越えてみるのもありかもね。
つまり、加湿器の前にケトルややかんで加湿して、その後に加湿器を買うべきなのだ!
以上、妖精ともりーなの加湿器論でした〜(*´罒`*)
【明日の予告】
明日の番外編は何にしようかなー。
愛理ちゃんが妊娠してすぐのときに、よく努くんが「男って何もできないな〜。体調の変化もなくて、親になる自覚スピード遅いし」と悩んでたのよ。
よし、その頃に夢ワープして過去の努くんに会いに行っちゃいます٩(ˊᗜˋ*)وきっと夫が妻にできることはあるわよ〜‹‹\(´ω` )/››
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