アザー・ハーフ

作者 新名 新

張り詰めた空気、血生臭い気配、一寸先の闇……

  • ★★★ Excellent!!!

読み耽る――これはまさにそういう作品です。

連載最新部(第七話)現在、未だ全ての謎は明かされておらず、この先がどうなるか読みきれません。そのくらい奥深く作り込まれた作品です。これがこの先面白くならないはずがない。そう、いわば悪魔的な、期待感を持たされています。

我々の常識的には起こり得ない事象を軸に展開されていく物語なのですが、であるからこそ、逆にえげつないほどリアルなんですよ。伝わりますかね。太いフィクションの柱に、「徹底的なリアリティ」を巻きつけている。それによって、緊迫感・緊張感・恐怖感がより強固なものに見えてくる、というような。

グロ描写などは確かに痛々しいくらいにグロいのでそこだけ注意ですが、その描写にしても必然として存在するものであり、贅肉にあらず。シーンに全部必然があり、しかもその風景、喧騒、会話、そういったものが「異常に」生々しく感じられます。

途中から「あれ、私、商業作品読んでるよね?」と某大御所作家様たちを思い浮かべつつ読み耽っていました。

――続きが、結末が、非常に気になります。

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