アザー・ハーフ

作者 新名 新

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★★★ Excellent!!!

読み耽る――これはまさにそういう作品です。

連載最新部(第七話)現在、未だ全ての謎は明かされておらず、この先がどうなるか読みきれません。そのくらい奥深く作り込まれた作品です。これがこの先面白くならないはずがない。そう、いわば悪魔的な、期待感を持たされています。

我々の常識的には起こり得ない事象を軸に展開されていく物語なのですが、であるからこそ、逆にえげつないほどリアルなんですよ。伝わりますかね。太いフィクションの柱に、「徹底的なリアリティ」を巻きつけている。それによって、緊迫感・緊張感・恐怖感がより強固なものに見えてくる、というような。

グロ描写などは確かに痛々しいくらいにグロいのでそこだけ注意ですが、その描写にしても必然として存在するものであり、贅肉にあらず。シーンに全部必然があり、しかもその風景、喧騒、会話、そういったものが「異常に」生々しく感じられます。

途中から「あれ、私、商業作品読んでるよね?」と某大御所作家様たちを思い浮かべつつ読み耽っていました。

――続きが、結末が、非常に気になります。

★★★ Excellent!!!

いいですね、これ。
無人島、情報規制、進まない取材……
わくわくするキーワード・展開がいっぱいで、しかもしっかりとした文章でそれらがカッチリと組み上がってる感じがいいです。

冒頭、蒼さんの受難のシーンから始まるのも、行き当たりばったりではなくきちんとプロットを立てられてるんだろうな、というのが伺えて安心して読み進められますね。
どのようにあのシーンに繋がっていくのか楽しみです。

文章は硬めで文字も詰まり気味ですが、読み難さは感じませんでした。リズムが良い文章だと思います。

まだほんの出だしの部分ですが、どんどん読み進めたくなる序盤でした。面白かったです。

★★★ Excellent!!!

 北海道沖に浮かぶ小さな離島『振礼島』。日本とロシアを併せ持つようなこの島が、突如無人島と化した。ヒロイン、蒼は記者としてこの島の謎を追うことを決意する。そんな彼女のいきなりの危機に、不思議な能力を持った男、朔が現れて……というミステリーテイストのファンタジー。

 序盤はとにかく謎だらけ。開けても開けても謎が出てきます。振礼島に起きた真実が、少しずつ明かされていくにつれ、朔の持つ秘密、そして彼の苦悩が見えてきます。

 ミステリーとしての面白さ、現代ファンタジーとしての独特な設定、そこに、蒼と朔、ふたりのドラマまで積み上げて、何重にも美味しい物語。

 まだまだ連載中、今からでも追いかけられます。ちょっぴりロシア語の勉強にもなる特典付き。

★★★ Excellent!!!

 謎めた冒頭にいきなりガシッと心をつかまれます。読みすすめていくとさらに物語に引きこまれていきます。
 やめられない小説というのは、『親愛なる悪魔殿』のような小説にだと思います。
 タイトルが少しファンタジーものに感じさせますが、実際はミステリーものと言っていいと思います。
 皆さんもぜひ読んでください。

★★★ Excellent!!!

 北海道の網走沖に存在する「振礼島」という架空の島が物語の中心ですが、胆振の「振」に礼文の「礼」を当ててくるあたりがすごく北海道を分かってるなと思い、フォローを決めました。ちゃんとアイヌ語由来の地名です。
 ロシア語のルビの振り方にも苦心されているようで、「この辺の表記迷ったのでは」「私だったらいっそ発音記号をルビにしたい!」などと思いながら読んでいます。そのような工夫は作者が言わない限り読者にはわかりづらいものですが、そういうところに手を抜かない作家は信頼できると思うのでこの先も完結に向けて頑張ってほしいです!